というわけで続けてシーズン2も一通り見た。シーズン1よりもストーリー、キャラクター共にこなれてきていて面白いエピソードが多い気がする。大人から見たオールタイムベストとして名高いBaby Raceもシーズン2。でもまあ基本的には子供向けの番組なんだけどね。
印象に残ったエピソードをいくつか。ちなみにDisney+で見ているので番組の話数番号はそちら準拠。シーズン2ではDad Babyの回がDisneyの意向でハブられているので後半で話数がずれてます。Dad BabyはYoutubeでは見られるし、banする理由はそこまではよくわからないけどまあいいです。
1. Hammerbarn
お隣がピザ窯を買ったのに触発されてピザ窯を買いに行く話。買い物の過程でBlueyとBingoがケンカをして……という話の展開は面白いけどまぁ普通かも。でも最後にBanditとLuckyのパパが無言でハイタッチするところが好きなんだよな。
3. Dance Mode
このエピソード大好き。”inside voice”というキーワードの使い方、Dance Modeという馬鹿げた遊び、妙に面白いYes/Noボタン(これあとの話でもちょっとだけ出てくる)、こうした話が最後の最後に昇華されて最後のシーンに結びつく。よくできた話だし、dadのparentingのいい面と悪い面がどちらも出てきているのがよくできている。ただ最後には報われるとはいえBingoは可哀想。
5. Charades
Muffin大暴れの回。最後にSocksで〆るオチがよくできているんだよなぁ。
6. Bingo
オープニングが違う! 自分そういうのに弱いのです。エピソード自体はまあ普通かなという感じだけど、Bingoの活躍がいい感じにまとまっていて良い。全体的にBingoが割りを食って可哀想なエピソードがシーズン2には多かった気がするが(Dance Mode, Handstandなど)、おかげでBingoが活躍するエピソードは採点甘めになります。
8. Daddy Dropoff
こういう彼らが大きくなった後、みたいなのの描写にも弱い。Banditがdropoffするだけという単純な話だがそれがいいんだよな。
9. Sleepytime
Bingoが見る夢の世界の話。寝てる現実とリンクしつつ壮大で美しい宇宙に魅了される。
18. Escape
おばあちゃんの家まで送られていく途中で話していくうちに話が脱線に脱線が重なり、子供っぽい世界観のドタバタになっていく。ほぼ子供の絵のテイストで描かれているのもいい。最後のオチも綺麗にまとまっていて良かった。
25. Double Babysitter / 26. Christmas Swim
Christmas Swimは何度か見てたけどDouble Babysitterはあんまりちゃんと見たことなかったので、この2話が連続の話数で、話として繋がっていたのを知らなかった! FriskyとUncle RadはDouble Babysitterで初登場で、その時は初対面だったのね。ダブルブッキングで初対面の二人がBlueyとBingoのベビーシッターをするのがDouble Babysitterで、Blueyに「なんで結婚してないの?」「true loveはどうなったの?」と質問責めにあってこまったりしている。最後に二人でちょっといい感じになるといういい結末だなと思って次の話になると、二人はもう完全に付き合ってて一緒にバリに旅行に行ってる! I’m new to the Heeler family tooとか言ってるし。まあ普通に見てたらフーンとなる繋がりなんだが知らなかったので良かったです。
27. See Saw
シーソーで遊んでいるとdadが来て遊びを妨害してくる……という話。どんどん友達が増えてきてエスカレートしていく面白さと、最後にpom-pomのおかげで勝てるという展開がやっぱり好ましく思える。いやこういう話としてはよくあるわけだが、でもいいよね。
28. Movies
映画館で映画をみる話。一部では嫌う人もいるみたい。こういう場でドタバタってのは迷惑なのでまあわかる。でも、子供って映画の割となんでもないシーンが怖かったりして嫌になったりしてしまうのが実際に我が子でもあるのだけど、そういうのを描いているのも良かったし、映画のセリフとシンクロしたり、映画の緊迫シーンや解決とエピソードの解決をリンクさせているのも個人的には好きです。
29. Grandad
体の具合が悪いというおじいちゃんちに遊びに行くと……という話。普段とは全く違う超アクティブで機敏で強そうなChilliがとてもいい。ラストシーンはむしろ自分はジジイ側に感情移入してグッときてしまう。
32. Bin Night
ゴミ回収日の前夜、家の前の通りにゴミ箱を出しに行くというシーンだけで構成されたエピソード。そのわずかな時間でのちょっとした会話、次の週のまたちょっとした会話、みたいなのが積み重なって全体的なストーリーが描かれるところが良い。
33. Ice Cream
アイスクリームを食べたい子供たち。お互いのアイスを食べたくてクルクル回って踊り始めるところがやっぱり良い。
35. the Quiet Game
BlueyとBingoがいつものように大騒ぎをしているので、どれだけずっと黙っていられるかを競うQuiet gameをdadが提案するが……というドタバタ。もちろん、dadはBlueyとBingoに話してもらわないといけない状況に陥ってしまって苦戦するわけで、めちゃくちゃ笑った。唐突に登場する「今日が初出勤日の店員」さんが良い味を出している。
37. Cafe
Blueyが公園で一人で遊んでいると、知らない子が来て一緒に遊ぼうといい、カフェの遊びを始める。何度かそれが続いて……という話だけど、「人はいつ友達になるか」というテーマがいい。子供は一瞬で仲良くなり、友達になるが、大人である親同士はお互いよくわからんなと思っていたりする。
39. Muffin Cone
親指しゃぶりをやめられないMuffinがエリザベスカラーをつけられてしまうというくだりが好きで。最終的にポジティブになって終わるところが良い。
41. Road Trip
これも良いエピソードだと思う。キャンプにいくドライブの途中。BlueyとBingoは完全に退屈してしまう。タブレットは出てこない。しかも、妙にノロノロな人たちの後についてしまうといいスポットが取られてしまうから急ぎたいdadと、そんな事情とお構いなしにあれこれ起こるちょっとしたトラブル。そして結局Big Peanutに行き着くというオチも良い。
46. Octopus
Banditとタコの遊びをしているChloeがうちに帰って父に同じ遊びをしてとせがむが……という話。Bluey全体を通しての話だが、父親である自分目線では、Banditは親としてそれどうなのとはたから見て思う面もありつつ(Obstacle Courseなど)、やっぱり子供と一緒に遊んで、子供のルールで楽しませてあげるのがうまいよなあ、といった感想を持っている。Octopusの遊びもよくやるよ、こんなのなかなかできないよな……と思っているとやっぱりChloeの父もBanditのようにはできなくてギクシャクしてしまうわけで、そこについ過剰に感情移入してしまう。というかそういうふうにこのエピソードが作られているわけで、まあよくできています。オチも綺麗にまとまっている。
47. Baby Race
r/blueyなどでのオールタイムベスト常連。Blueyが赤ちゃんの頃、早くハイハイできるようになったり歩けるようになったりというのでヤキモキするという回で、一応話の構造としてはBlueyに話聞かせるという構造にはなっているのだけど、まあ完全に親向けの話。子供向け番組でそれはどうなのか?とは思うんだけど、しかし人の子の親になってしまうとやっぱりこういう話はグッときてしまうんだよな。You’re doing great.のシーンは何度見てもちょっと涙ぐんでしまう。最後もねえ、盛り上がっちゃうよね。自分の思い出と重ねてしまってさ。あと初見では気づかなかったけどBanditがすげえ寝不足な感じなのがリアルで良。
51. Easter
イースター回。でも普通にイースターエッグを探すのではなくて、家のあちこちに隠されたちょっとしたパズルをBlueyとBingoの二人で協力して解いて行って、そしたらまた次のパズルが出てきて……という回。こんなのできたらそりゃ楽しいよなあ。いいエピソードだし、シーズンフィナーレにぴったりのエピソードでしょう。
ところで、全体的にBingoが可哀想なエピソードがいくつかあって気になった。Dance Modeもそうだが、44話Handstandはちょっと見てて悲しくなってしまった。いろんなことがあちこちで起こってだんだんカオスになっていくみたいな構造は好きなんだけどね……。