月: 2025年2月

Blueyのシーズン1を全話見た

子供ができてから色々子供向けの番組を眺めたりするようになったが、中でもBlueyは(親である私の)お気に入り。明らかに大人向けなエピソードもあったり、子供にはまだわからないような含意があるエピソードも多いし、親に感情移入してparentingとして楽しむのもある。Redditのr/blueyもjoinして見てる。

が、子供がBlueyを見たい、と言って見る時には、大体いくつかの限られたエピソードだけしか見たがらないので、それ以外はほぼ見たことないエピソードが多い。他の話がどういうものなのか正直気になってきた。r/blueyで(親に)人気のエピソードとかの中でも見たことがないやつがあるのも気に掛かる。

というわけで一念発起して「Blueyのエピソード全部見る」プロジェクトを始めることにした。で手始めにシーズン1を全部見た(ただし、もう繰り返し見ていて見直さなくてもいいかなと思ったやつはスキップしている)。

気に入ったエピソードをいくつか列挙しておく。

5. Shadowlands

影のところだけしか歩けないゲームをする子供達の話だけど、「どうしてゲームではルールを守らないといけないのか」「ルールを少しは曲げてもいいんじゃないか」というテーマがうまく機能している。クライマックスが鮮やかでいい。ダックスフントのSnickersが足が短くてジャンプできる距離が短いみたいな描写も好み。

8. Fruit Bat

このエピソードは繰り返し見ているけど名編と思う。夜寝れなくて夜行性のFruit Batを羨ましがるという他愛のないエピソードであるが、夢と現実が交錯するところや夢の中でFruit Batになって飛び回る描写が素晴らしい。オチもとてもいい。

11. Bike

タイトルはBikeだけどBike(自転車)はあんまり関係ないエピソード。公園でBlueyが自転車に乗る練習をしているがうまくいかない。それでふと目を向けるといろんな子が公園でいろんな難しさに出会うところを目撃する……。いい話だし、親目線だと子供に見てほしくなる話である。まあ子供にとってはそんな部分は知ったこっちゃないのだが。

14. Take Away

中華料理屋でテイクアウトを頼んで注文するものが出てくるまでのドタバタを描くエピソード。子供の相手とドタバタがどんどんエスカレートしていくところが面白い。

17. Calypso

Blueyの幼稚園(小学校?)でのエピソード。子供達がいくつかのグループでてんでバラバラに遊んでいるのが描写されるだけだが、それが最後にいい具合に繋がってオチになるところが気持ちいい。あとテリアたちが可愛い。それにしても保育園の先生とかマジで毎日こういう感じで大変なんだろうな。

26. The Beach

浜辺でのひと時。傍目には大したことないけれど本人にとっては一大事のような何かの描写がとてもいい。

28. Grannies

BlueyとBingoで「おばあちゃんはflossを踊れるか」という疑問から一悶着。おばあちゃんNana初登場回かな。”Do you want to be right? Or, do you want Bingo to keep playing?” というふうに聞くところがいいなあ。そこで “Can I have both?” と返すところでクスリとするわけだけど。オチもハッピーでいい。

30. Fairies

Blueyは基本的には超現実的なことは起きないけれど、たまに真剣に遊んでいるのか実は超自然現象が起きているのかちょっとわからなくなるエピソードがある(Magic Xilophoneとか、Featherwandとか)。でもこれはかなり明らかに超現実的な現象が起きているように思われる(が、全ては心理描写でこれも家族みんなで遊んでいるという解釈は成り立つ)。そこがいい。

32. Bumpy and the Wise Old Wolfhound

入院中のBingoへのビデオメッセージ。Bluey制作の演劇が披露されるというエピソード。Bingoのためのストーリーがよくできていたり、ご近所さんも総出で制作されていたり、全然演技できないMuffinが壺を壊したり、といった見どころが多くて面白い。ちゃんといい話になって終わるのも良い。

43. Camping

オールタイムベストにもしばしば挙げられる名編。キャンプに来たBlueyはフランス語しか喋れない子供と仲良くなるが……というストーリーで、見ていると本当に心が温まる。1話丸ごとJean-Lucとその家族はフランス語しか喋らず、何を言っているかはほとんどの視聴者にも正確にはわからない(大体はわかるけど)。それで話が成立しているのがいい。そしてラストシーンに涙。

46. Chickenrat

寝る時間になって大切なぬいぐるみがなくなってしまったのでこれまでの行動を振り返ることでどこにぬいぐるみを置いたか思い出す、という筋立てのストーリー。だけど、冒頭時点でなんだかよくわからない状況になっているのがどうしてそこに至ったかというのが、この「一つ前に何をやったかを思い出す」過程で次第に明らかになっていくというのが良い。類似の話だと、学校で遊んでいる時の子供達の諍いを調停して話を聞き出す第40話Early Babyもあり、そちらも良かった。