月: 2024年6月

はてなブックマーク見るのやめることにした

色々あって最近ようやくはてブを見るのやめている。

はてなブックマークは(自分でブックマークしたりコメントしたりは多分したことないが)見るのはできた当初からずっと見ていたと思う。色々思うところはないでもないが新しい記事を見つけたりするのにはやっぱり良いなと思っていたので。ただまあいい加減togetterとアノニマスダイアリーにはうんざりしていたし、もうやめていいかなと踏ん切りが(自分の中で)ついたのでやめることにした。

ただ見るのをやめるだけだと、これまではてブ経由で存在を知っていたようなものが読めなくなっていってしまう。困る。どうしよう(……困るんだろうか?)

はてブ経由で眺めていたものというのはつまり日本語の情報なのだけど、具体的にはどういうものかというと、一般的な(日本の)ニュース、技術的な記事、そのほか雑多な日本語のブログ記事、などと思う。このうち一般のニュースについてはニュースサイト・アグリゲータで良い気がする。とりあえず今はGoogle Newsを見ている。あとはGoogleの記事をおすすめするやつ(Discover?)。

それ以外については、技術系の記事はzennとかqiitaとかをもう少し真面目に使ってみたらいいのかも。技術系でない読み物ならnoteとかなんだろうか。いずれにしても、こういう個別のサービスに属した記事だけに限定されてしまうんだよな。独立したブログ(私のこのブログみたいな)についてはどうしたもんだろうか。この辺はもう少し模索が必要そう。現状だとこの辺はかなり目にするものが減ってしまっているだろう。

このネタ、昔みんなで書いたなと思って https://messagepassing.github.io/009-feed/01-morrita/ を読み返してみた。けどみんな英語の話しか書いてないな……英語圏の情報は、まあいい。いやよくはなくてもう少しなんとかしたほうがいいかもしれないが、それはまた別件で今は日本語の読み物についてもう少しどうにかしたい。ひとまずはRSSリーダにも思いついたものを放り込んでみるぐらいしかアイディアがない。

みんなの「こうしてます」という情報(「はてブに戻りました」以外で)があったらお聞きしたいところ。

シリコンバレーのドローン海賊

SFアンソロジー『シリコンバレーのドローン海賊』を読んだ。ぶっちゃけタイトルに惹かれて手に取ったというのが正直なところ。 https://amzn.to/3X4T7Sg

「人新世」というキーワードで括られたアンソロジーということで、人間活動による環境への影響、環境破壊、生態系の変化、人間たちの変化、といったものが起こるような近未来を描いた作品を集めたものだった。

アンソロジー全体としては結構面白かったのだけど、残念ながらタイトル作品は自分の好みには合わなかった。ドローン配達が発達した近未来のシリコンバレーで、高校生の若者たちが配達ドローンを捕まえる遊びをしているが……という筋立てでアメリカの格差社会を描いているのだけど、あまりにも現代と地続きすぎてSFとしては弱すぎるし人新世というほどのこともなく、魅力を感じなかった。

それ以外の作品はなるほど「人新世」というキーワードを感じられて面白いものも多かった。ただ、他のアメリカ人の作家の作品についても、環境破壊・環境変化については、近年のアメリカ、特に西海岸やニューヨークなどを襲う大規模な山火事による大気汚染の話題から敷衍したような描写が多いように感じられた。もちろん読者に身近に感じてもらうのは小説の技巧の一つではあろうけれど、一方で想像力の限界といえばいいのか、なんといったらいいのかわからないが少し単純化された世界像であるようにも感じられてしまった。それ以外の地域の作品も多くてそれは面白かったが、でも自分の身近のものではないから詳しくないがゆえに新鮮に思えているだけではないか?という不安も覚えて少しモヤモヤする。もっとも、こういうのは本書に限った話でもなく近未来を扱う作品ではありがちなことなのかもしれない。

これはSF作品に何を求めるか、という話なのかもしれない。人によって違うわけだが、自分としては現実世界からの飛躍がそれなりにあって欲しいという気持ちがあり、それゆえに上記のような感想になってしまう。本書の中でも自分として面白かったのは「エグザイル・パークのどん底暮らし」や「菌の歌」、「渡し守」あたりで、この辺は世界設定とは別にSF的な飛躍があり、そこも含めての作品の魅力になっていると思う。ただ「クライシス・アクターズ」や「未来のある日、西部で」はそういう飛躍があると言うわけではないが面白く読めたので、それだけの話でもないのかもしれないけれど。

QRコードがメールで来る

子の保育園からの連絡で、メールがあって詳しくは添付したファイルを見てくれみたいなことが書いてあったので見てみたところQRコードがバーンと貼ってあった。しかもPDFファイル。どうやってスキャンしてくれたものだろう。

まあPCというかラップトップでメールを開いて、それを携帯電話のカメラで撮ればスキャンはできる。けど携帯電話しかなかったら? これはちょっと面倒ではないか。

これが画像ファイルなら(Androidなら)QRコードスキャナアプリを入れて画像のインテントを飛ばしてやればいいだろうけれど、PDFだとそうはいかない。ちょっと面倒だけどPDFファイルを表示してあげてスクリーンショットを撮り、それをQRコードスキャナアプリに入れるということになる(Androidnの場合、アプリを入れるよりはGoogle Photosでスクリーンショットを開いてGoogle Lensの機能で解析してもらうとQRコードを読めるのでそっちの方が手間が少ないと思う)。大した手間じゃないけどちょっと面倒。結局その先のURLを開いて別のデータをもらうだけなので、最初っからURLだけ教えてくれ!という気持ちにはなる。

もうちょっと楽にならないものか? 例えばPixelだとcircle-to-searchといって画面の任意の場所を囲うとそこで検索してくれる機能がある。でもQRコードを囲ってみても「それはQRコードですよ」という以上の情報は教えてくれない。

例えばchatGPTとかGeminiとかにQRコードの画像を渡してみても、それがQRコードであるというところまでは教えてくれるし、スキャンするにはQRコードリーダアプリを携帯電話に入れるといいよ、というところまでは教えてくれる。でもそこまでだ。スキャンしてくれない?と聞いてもできませんといった返事しか返ってこない。まあLLMというのはそういうものではないので当然であり、嘘っぱちのスキャン結果を返さないだけ最近のLLMというのは賢いな、とも思う。

でもさあ、そういうのこそ世間の人がAIというものに対して期待しているものなんじゃないか。QRコードスキャナという機能がLLMに埋め込まれている必要はないのだけれど、それがQRコードだということまでわかるならリーダを裏で起動して読み取ってくれよみたいな。これができないのちょっとがっかりする。もちろんブラウザインテグレーションみたいな機能はできてきたりしているから、同様にやればできるようなものかもしれない。ニーズがニッチすぎて優先順位が低いのかもだけど、数年後にはできてたりするのかもね。

それにしても、流行りのAIが相手になるとQRコードの方が扱いづらいというのは面白い。普通にURLの文字列がずらずら並んでいたら、いとも簡単にスキャンして文字起こししてくれるだろうに。