アイスランドを象徴するような動物はいくつかありそうだが、その筆頭になるものがあるとすればパフィンだと思う。
ペンギンを思わせる黒と白のカラーリングに派手な嘴の小さな海鳥だ。産卵のためアイスランドに夏にやってくる(らしい)。パフィンはアイスランドのいたるところでキャラ化しており、土産の意匠としても一番メインというかんじ(もうひとつの主役はヴァイキングたち)。ぬいぐるみ、フィギュア、キーホルダー、ステッカー、衣類、ほんとになんでもある。わたしはTシャツと靴下を買った。

さてそんなパフィンだがもちろん観察ツアーもある。パフィンがいるのは夏だけで、ツアーはだいたい8月下旬には終わるようだった。わたしが行った時期はほぼ終わりかけだったけどなんとか期間内ということでツアーに参加できた。
なお、アイスランド最大のパフィンコロニーは島の南のほうだそうで、そちらにいくともっとたくさん見られるようだったが、そちらに行くのはすこし面倒そうだったので、レイキャビクから行けるツアーを選んだ。市内の港から船で出て15分ほどで行けるコロニーを見るというような1時間ほどのツアーだ。
終わりかけの時期だし、首都から近い場所だし、どうかなーと思ったけど、パフィンはあっさり見られた。けっこう小さな鳥だし船ではそこまで近寄れないし、さすがに最盛期よりは少ないだろうし、持ってるのは携帯電話だけだし子供は抱っこせにゃならんし、というわけですごくいい写真は撮れなかったのだけど、たくさん見られて良かった。ツアーは2箇所ぐらい巡ったが、どちらにもたくさんいた。



パフィンツアーはとても楽しかった。もっとたくさんいる時期には街にも迷い込んだ小鳥がいたりするらしい。最大のコロニーのある場所だとさらにもっといっぱいいるとか。またアイスランドではパフィンを食べるという話もあるようだが、パフィン料理は都合がつかず食べられなかった。
話はかわってブルーラグーン。
ブルーラグーンはアイスランドでもかなり大きな観光施設である。そこそこ大きな湖というか池みたいなものが丸ごと温泉になっているという話。実際にはここにジオサーマル発電施設があり、その関係で副産物的に出来た温泉であるらしい。
こちらもなかなか楽しいのだけど、アイスランド旅行としては異質という気がした。非常に完成度の高い観光施設というか温泉施設というか、そういうものになっており、火山が噴火したので溶岩見学ツアーするぜ!みたいなのとは対局にある感じがするため。でもいい場所ではあった。空港にほど近く、レイキャビクからはけっこう離れている。わたしは到着したその日にそのまま行った。入場するなら予約はしておいたほうがいい。レイキャビクからはツアーバスがあるのでそれを利用するという手もある。
というわけで、アイスランド旅行で書こうかなと思ってたことはこれぐらいかなと思う。パフィンはかわいかったし自然はすごかった。レイキャビク市内も楽しい。あーあとそういえば緯度が高いのでまったく陽が沈まなかった。夏至あたりでは白夜になることもあるようだ。わたしが行ったときはだいたい夜10時ぐらいが日没とのことで、夜11時になれば真っ暗なのだが、夜9時ぐらいに散歩したときにはこれぐらいの明るさ。

逆に冬となればまったく陽が登らない極夜にもなるらしい。冬も冬でオーロラツアーとかあるみたいだけど、ハイシーズンはやっぱり夏かなぁという気がする。こういう緯度が高い場所は気候が極端になりがち。
そういえばアイスランドは経度としてはレイキャビクあたりで西経20度ほどにもなるようだが、イギリスと同じタイムゾーンを採用しているらしい。しかもサマータイムがないので、時刻は常にUTC。なんか知らんけど便利そうだ。でもまぁこのズレは日没時間とかに微妙なズレを与えているはず。
というわけでアイスランドでした。サンフランシスコからは直行便がないのでそうそう気軽に行けるような場所ではないけど、また行きたいなあ。とくに子がもう少し大きくなって移動の自由度が増したらまた行きたいね。