読書 | ラス・パースンズ『理屈で攻める男の料理術』
>案外と普通のことしか書いてなかった。
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>というと言いすぎかも。でもなんか、啓発される内容のあまり多くない本だったかもなぁ。
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>説明があまり理屈っぽくはないんだよね。その割にややこしい分子名とかがたくさん出てきて、なんとなく説得されたような気分になっちゃう。こういうのを世間では理屈というのだろーか。あと、具体的な温度がすごくたくさん書いてあり、いろんな食材の物性に(突発的に)詳しくなれますが、おめー厨房でそんな温度計にかかりきりになるのかよ、って感じですよ。
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>書かれている小技というか原理というかは、世間で言われていたり料理の本に書いてあったりすることが多いし(でなければ直感に反していないものばかり)、それがなぜそうなのか、というのは上記の理由のため、よくはわからない。せめて図がないと直観的に理解できないと思うけど。
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>あと、翻訳書なので日本の家庭料理と想定するものが違いすぎる。たとえば、だしをひくときの理屈は書いてない。調味料の順序がさしすせそになる理由も書いてない(この本の議論を援用すればある程度はわかるかな)。逆に、日本人でアップルパイを焼く人ってそんないないでしょう。
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>ただ、ちょっとフォローをすると、実は内容自体はそこまでひどい本ではなくて、まぁこんなものだろうという気がする。いかんのは邦題。原書は How toread a french fry で、料理ジャーナリストの本だと思えばべつに理解できる範囲なのだ(でも図は欲しいよな)。
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