「リンクについてのアンケート」について

This entry was posted by on Monday, 17 September, 2007

むかしむかし。日本人のわたしたちが「ブログ」という単語をあまり知らなかったころ。

当時のウェブ日記書き、あるいはテキスト系サイトの管理人のあいだにも、やっぱり無断リンクに関する論争てのがあった。というか、このテの話題というのは定期的に発生しているんだと思うんだけど。

その当時、麻弥さんという方が実施し、当時としては破格といえる700人以上が答えた「リンクについてのアンケート」というのが http://www12.big.or.jp/~meher/books/linkenquete.html これだ(ちなみにわたしも答えました)。

この議論をやる人は必読、というわけじゃないんだが、当時の空気を伺い知ることができて面白いんじゃないかと思うし、一読をお勧めしておく。

ところで、今回また無断リンク論争が起こってるらしきことは知ってたけど面倒くさくて読んでなかったんだけど、たけくまメモを見てふと思い出したので言及してみた。

 

以下はちょっとした思い出話と雑感。

わたしが「ウェブ日記」をはじめたのは99年の夏頃だったと思うが、当時は日記単位でアンカーを作る(name属性を使う)のも一般的になってきていた。「この日記にリンクするときには http://foobar/99mm.html#1999mmdd にリンクしてください」的な文言を掲げる日記もあった。 nDiary とかそういったツールでもそういうものが自動生成されはじめる。 tDiary の開発は2001年だったっけ? あれ、2000年? まあ、その辺。

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ブログが普及して以降、ネット状況に大きな変化があったとすれば、その最たるものが「リンクを張る行為に気兼ねがなくなったこと」ではないだろうか。

という表現は、ブログという言葉にやっぱり違和感を感じるのだけれど(nDiaryなども含めた)ツールがこれを促進したというのは、確かにそういう面もあるだろうと思う。

無断リンクを禁ずることは原理的にできないが、無断リンクを避ける方略というのはある。簡単な方法はアドレスをわからなくしてしまうことだ。一番簡単な例としては、最新の文章だけを表示して残りを消してしまう。こうすると過去の発言にリンクしようとしても難しい。それでも引用の上でリンクする人は現れるだろうけど、人数は激減するだろうと予測される。また、1つのページにべたっと文章があって name も何もないとリンクは減るだろうと思う(ただしアーカイブのページにリンクされることはありうる)。

個人的な体験としては、たとえば昔、わたしは「この日記にリンクするときは……」式の文章を書いていたのだけど、あまりその指示に従ってくれる人はいなかった。けれどもある日、ほかの日記を真似して日付のところに自分自身へのアンカーを入れてみた(というか、その前は入れてなかったわけだな)。すると、特定の日付へのリンクをしてもらえることが多くなった。実在するURLでもクリッカブルでないものは無視されやすい。

無断リンクをしてほしくない場合、そういうわたしとは逆の努力を重ねることで無断リンクを減らすことはできる。でも、そういうことを(ブログツールで)やるのは面倒くさいんだよな。

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