g = π^2 の話

This entry was posted by on Sunday, 16 September, 2007

Shiroさん(2007/09/15 12:22:02 PDT)のところより
Wy g ~ π^2。なるほど面白い。「周期2秒の振り子の長さを1メートルとする」という定義があったというのは知らなかった。

けれども、「振り子の周期が2秒であるときの長さ」と「地球の直径の4000万分の1」(正確には北極から赤道までの距離の1000万分の1だが)が等しいというのは、やっぱり同じくらい面白い偶然じゃないだろうか。

これは偶然か?

偶然じゃない、とすると美しいのだが、「2秒」という単位がキリがよいのは「秒」という単位を使っているからである。けっきょくこれはわたしたちの使っている単位系において美しいというに過ぎない。というわけで、「Why g ~ π^2」という言葉は、さらにべつの面白い偶然を提示しているだけだという気がした。面白い偶然なのでいいのだが。

しかし、この発言を逆に考えれば、ようするに「ある単位長さの振り子を作成し、そのときのπ^2を重力加速度と定めれば周期の長さは2単位時間となる」ということである。とはいえそう言われても、だからどうしたという風にしか思えないよなあ。

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