今年のスーパーヒーロータイム

This entry was posted by on Sunday, 25 February, 2007

獣拳戦隊ゲキレンジャー

「獣拳に相対する二つの流派あり……」というあたり、なんかちゃんとした正義と悪ではなく内部抗争くさい雰囲気があるのがなぁと思っていたが、案外と敵はふつうに悪役だった。こんなちゃんとした悪の組織は久々かも……いやマジがあったか。

それにしても主人公側は激獣タイガー拳だのジャガー拳だのチーター拳だのレオパルド拳だの、そんなにキミらは OSX が好きなのかね!?(単に猫科の猛獣っていうコンセプトがかぶっているだけです) きっと夏頃に出てくる新キャラはパンサー拳の使い手に違いない。ピューマ拳かもしらんが。

変身後のマスクの口の部分が微妙にネコっぽい造形になっていて、ニャンだかギャグっぽくて力が抜ける。あと役者の演技が(戦隊モノだというエクスキューズを抜きにしても)ちょっと寒い気がするなあ。

三体合体で、胴体+脚ふたつ、という構成は戦隊としては珍しい。サンバルカン以来? ガオレンジャーから、両手を換装してナントカ武装、というパワーアップを多用するようになって、そうするとメインキャラのメカが外れちゃうのはどうかなあとずっと思っていたので、いっそこのようにしたのだろうか。

それより、巨大ロボ戦になったとたんにプロレスっぽい実況がはじまるとは思わなかった。あれには噴いた。

どーでもいいトリビア。「アニソンの帝王」とまで言われる水木一郎が、スーパー戦隊シリーズでオープニング/エンディングを歌ったのは今回が初。

仮面ライダー電王

事前情報ではデザインのあまりのカッコ悪さ、時間モノという子供向けには難しいテーマに危惧していたけど、これが案外面白い。

人間とは恐しいもので、そもそも事前に見たデザインのダサさにうえっとなってしまうのだけど、1年もすると慣れていき、むしろカッコ良く見えてくる。コレもそうだろう。まぁ後頭部から桃がズリ落ちてきてパカッと割れて両目になるという変身シークエンスには慣れそうにないが……。

主人公にもイマジンというゴーストみたいなのが乗り移って、それがパワーの源となるという設定で(ついでに憑依するやつが増えることでいろんなパワーを身につけるという設定)、もちろん変身時もそうなのだが、生身のときにも時折、そいつらが乗り移って行動するというのが面白い。憑依のたびに服装と髪型がいきなり変化して(笑)、演技のときは声だけイマジンの声のひとがアテレコをするというヘンな演出がおかしい。

時間ものとしては、過去のある時点であるモノ(たとえば橋とか)がブッ壊されると、現在のその場所のそのモノがいきなり消えるというスゴイ描写などはどうかと思うけど、まあいいかと。「時の運行を守る」とかいいうわりに主人公たちもむしろ歴史に積極的に介在して時の運行を混乱させているように見えるのだが、その辺の疑問点はきっと物語の展開上、何らかの伏線に違いない、と期待をしておく。なんせあの(タイムレンジャー、龍騎の)小林靖子がメインライターだし。いや、期待してますよホント……。

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