「アルファブロガー」を捜すには

This entry was posted by on Monday, 15 January, 2007
> >http://www.tez.com/blog/archives/000821.html >を読んで、「 >アルファブロガーを探せ >」をわたしも見てみたが、なるほど確かに今年の中間報告はなんだこりゃ感がただよっている。 > >ただね。 > >この結果をもって「日本にはアルファブロガーが出ていない」と結論づけるのは相当なオッチョコチョイだと言わざるをえない。 > >単に FPN とかをいつも見ているような人間にとってマンネリ化が進行しつつある、という主張であれば、そうとも取れるかもしれない。いろんな優れたブロガーは日本にもいっぱいいる。単に blogosphere とやらの全体を見通すことのできる人間など、ただの一人もいないというだけのことだ。 > >web日記(ブログ)には、書き手と読み手、それに読み手が共通する書き手の連帯を含めた、ゆるやかなコミュニティがある。そして、そのコミュニティにいると、そのコミュニティがすべてだと考えがちになるものだ。「新しいアルファブロガーがいないのはなぜか」という問掛けが発せられたとき、単に「自分の所属しているコミュニティが停滞しているから」という疑問に変わらないのは、危険である。「自分が見ている対象は blogosphere 全体である」ということがまず誤りなのかもしれず、ようするに「FPN影響圏はこんなもの」という疑いを持たないといけない。 > >もちろん、特定のひとつのコミュニティだけに属しているものはそれほど多くはない。それから、ひとつのコミュニティが完全に閉鎖独立しているということはなくて、コミュニティ同士もゆるやかに連携している。それはそのとおりだが、しかし否定の根拠とはならない。 > >たとえば、つながりをわかりやすくするために mixi を例にとって考えてみよう。 mixi の日記のうち、優れた文章を書いている日記書きを推薦しよう!という企画を、誰か一般ユーザが自分の日記で立てたと考えてほしい。専用のコミュニティを作ったとしてもよい。そこに優れた書き手は集まるか。おおかた、その人のマイミクと、そのマイミクと、さらにそのまたマイミクと……といった程度の人間しか集まらないだろう。 mixi 全体から、本当に優れた書き手が集まるということにはならない。 > >それが「アルファブロガーを探せ」の実体だ。「マイミクシィ」という明示的なリンクが、暗黙なリンクに変わっただけだ。 > >だいたいアルファブロガーとは何か。「多くの影響力のある読者に読まれているブロガー」か。本当にそうなのか。それじゃたとえば、読者数は多そうな、2chの面白いスレをコピペする系のブログは入らないのかい? 「入る」とあなたは答えるだろうか。しかし「面白いけどこの企画には合致しないなあ」と躊躇う人間も多いことは予想されるではないか。 > >それが上に書いた「影響圏」だ。コミュニティが実際に閉じているかどうかというのと別に、こういう企画をやるときに投稿者の側で無意識な選別が働いてしまうことで、コミュニティの輪郭をより際立たせてしまうことは、十分にありうると私は考える。 > >とはいっても、こういうお祭りに「そもそもそれは無理だよ」なんていうのは無粋だと言われればその通りと反省するしかない。でも、新しい人が見えないのは、単にあなたの村に入ってくる人がいなくなっただけ、という可能性をあらかじめ無視してしまうのは、うまい態度だとは言えないだろうね。 > >まあオレはアルファどころかベータでもないすみっこのデルタブロガーですから、こんなところに書いても意味ないんですけど。 >

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