G・ガルシア・マルケス『百年の孤独』
>いい加減に読まねばなるまいと思って、読んだ。
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>面白い。すごく面白い。しかしながら、その面白さをどう表現したものかがわからない。
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>そして長い。ひたすら長い。読むのにもだいぶ時間がかかった。同じよーな登場人物が多くて誰が誰だかわからなくなる。そこも含めて作者の意図なんだろうけれど、おかげで大変だった。しかしながら面白いのは確かで、これはなんなんだろう。話がひたすら脱線しつづけていくというか、脱線すなわち本筋というような語り口の面白さなのだろうか。それだけではないと思うのだが、やっぱり上手くは言えない。
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>本家本元のマジックリアリズムというものは初体験だったのだが、これまでマジックリアリズムという言葉を引き合いに出している作品はいくつか読んだことがある関係で、いったい本物のマジックリアリズムというのはいかにハチャメチャなものなのだろうか、と思っていた。けど、すごく普通なのだね。すごく普通だけど、時々奇妙なものたちが混じっている。すごく普通なところに、奇妙なものが普通なツラをして割り込んでいることの奇妙さ、というところ? そういう形容が、そういえばマジックリアリズムに対して用いられていたような気がするが、その意味がようやくわかったような気がするよ。
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