入力が思考を規定する

This entry was posted by on Sunday, 21 November, 2010

まったく唐突な話だが、先週くらいから他のキー配列を勉強してみようと思い立ち、まずは月配列を練習していたのだが、この週末にはSKY++も練習していた。月配列(263系列、というか要するに新JIS配列)はおおむね覚えて打てるようになったし、SKYは基本的に理解はしやすい配列だから、それぞれそれなりに打てるようにはなってきつつある。今もSKY++でこの文章を書いている。

しかし、当たり前なんだけど、現段階ではこういった新しい入力方法だととにかく入力が遅い。しかも、なんだか思考のスピードも遅くなった気がする。不思議と考えがまとまらず、文章を紡げない。この日記に書きたいネタもいくつかあるのだが、どうにも考えがまとまらない。

ま、文章を考えるという普通のタスクに加えて、考えた文章を新しい配列ではどう入力するか、ってことに脳を使っている以上、これはある種当然のなりゆきである。だけど、どうも少し違う面もあるような気がする。これまで慣れ親しんできた普通のローマ字入力だと、考える速度で入力できた(ように感じられた)。というより、書きながら考えていた。だけど学習初期にはそういうわけにはいかない。どうもまず文章とかフレーズを考えて、それからその元になるひらがな列をどう打鍵するか考えているようだ。それじゃ効率悪いよね。もうちょっと、例文をひたすら入力する課題をこなして、指を慣らしておく必要があるのだろう。

そういえばこれはケータイの入力もそうで、慣れないうちはとにかく考えないと打てないのでなんか文章が短くなりがちなのだけど、指が慣れると長文もそんなに苦にならなくなる。長文が書けないっていうのも、余計なことに脳力を使っているので全体的な文章構成とかつい直前に何を書いたかとかに割く脳力が相対的に減ったということだろう。なれれば個々の打鍵ではなく「指使い」に気を使うだけでいいため、もっと本質的なところに脳力を割ける。

外国語の文章を書くのも似たようなものかもしれない、とも思ったが、慣れない配列ではそのためのリクツを構築できない。のでまた今度。

3 Responses to “入力が思考を規定する”

  1. 須藤玲司

    これはちょっとびっくり。SKY++を今から新しく始める人もいるのですか。
    十数年前にSKY++をこっそり提唱してから、ずっと自分では使っているのですが、普及啓蒙活動をいっさいやってないので、新規参入者がいるのは驚きです。

    ちなみにどうやって実装してますか?
    自分は最初はWXGのローマ字カスタマイズ、次はQ’s Nicolattarを使ってNICOLAタイミングのSandSと併用してました。Windows 64bit化で使えなくなったので、今はem1keyで実装してます。
    mayuやnodokaでもいいんだけど、シフトをNICOLAタイミングにしたいので、親指シフト系のツールで。

  2. どもです。数あるSKY系列のなかでSKY++を選んだ理由としては、作者が知り合いというのも強く作用しています。
    実装ですが、Google日本語入力では(比較的最近のことですが)ローマ字変換テーブルでシフトありなしを区別できるので、それだけですねー。タイミング処理って必要ですか?
    http://www.google.com/support/forum/p/ime/thread?tid=4ea9aed4ac8a2ba6&hl=ja

  3. マッピングテーブルをアップロードしてみました
    https://docs.google.com/leaf?id=0B8b5YMw-yJleN2EyMTc3ZjQtYWY1NC00MmEwLTkzZjctMjYxNmE1YTc0M2I4&hl=ja