ガイギャックスの思い出を語ろう
http://edition.cnn.com/2008/TECH/03/04/obit.gygax.ap/index.html
D&D の作者、ゲイリー・ガイギャックスが死んだ、という事実にはしばらく言葉を失なった。とはいえぼくは世代的にもちょっと若いので、D&Dはほとんどプレイしておらず、彼個人への思い入れはそれほどない。けれども一時代を築いた偉人であるし、それなりにビックリしたものらしい。
というわけでさほど思い入れのないガイギャックスについて個人的に思い出されるのはむしろ『実践ゲームマスターの達人』という本のほうだったりする。この本はRPGのゲームマスタリングに関するノウハウの本、のようなタイトルなのだが実際にはぜんぜんそんなことはない。
もちろん、最初はふつうのセッションハンドリングであったりキャンペーンであったりというようなふつうのマスタリングの話が書いてあるのだが、その辺りはなにせD&Dがベースだしいかにも古めかしい……まあ文献的な価値はあるだろう。けれども話はだんだんほかへ逸れていって、最終章などはコンベンションをいかに運営していくか、ファン活動やサークルはどう続けていくか、ファン人生とは、みたいなのが論点になっていく。なんとも変な本で、内容はわすれてしまったが「変な本だったなあ」という印象だけが覚えている。