mixi のスモールワールド性

This entry was posted by on Thursday, 21 February, 2008

http://alpha.mixi.co.jp/blog/?p=144

これは楽しい。

いろいろ思うのだが、まず第一には「本当にスモールワールドで本当に6次くらいの隔たりなのか」ということだね。スモールワールド性はともかく6次の隔たりというのは信用していなかったので、本当に6か7くらいでつながってしまうのだというのは驚いた。

また、1.4%ほどのユーザが切り離されているということ。mixi内に巨大な切り離されたクラスタがある、みたいなジョークがあったりしたが、それはないにしてもそれくらいは出てくるのだということか。この切り離されたユーザたちはほとんどが孤立しているのだろうか。

留保すべきこと。 mixi のネットワークは紹介ベースで広がるものだから、そもそもスモールワールド性が維持されやすいかもしれない。有名なバラバシのアルゴリズム(スケールフリーネットワークを作るやつ)は「新しいノードが追加されるときにはリンクが多ければ多いほどエッジを張りやすい」という条件を持っていた。 mixi のネットワークの成長のしかたもこのアルゴリズムの性質に従っているのかもしれない。つまり言いたいのは、現実の人間関係と mixi 内の関係はかならずしも綺麗に一致するわけではなく、しかもスモールワールド性が維持されやすい方向に乖離しやすいのではないかということね。

そういえば mixi 内リンクのスケールフリー性はどうなっているのかな?…と思ったけどリンク数は1000で頭打ちになっちゃうからうまくないのかも。

ともあれ、そういう次第で紹介ベースではなくてユーザが勝手に入会可能なシステムでも同じようなサーベイをしてほしいところ。たとえば Yahoo Days なんかがそうだがユーザ数が悲しいほど少ないからなぁ…… Facebook とか、どうですかね。

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