ブログと死にゆくメディア

This entry was posted by on Sunday, 18 November, 2007

スラッシュドット / ブログは死にゆく技術か?

とりあえず「技術」じゃなくて「メディア」だと思うけど、まあそれはさておき。

「ブログ」なる言葉が生まれる前から日記を書いていた身としては、海外で黄金時代だろうが廃れようが日本で流行ろうが寂れようが、そんなことには大した興味がない。今でもわたしは日記は書きたいと思っているし、すくなくともまだまだ書き続けたいと思っている。その面白さは、twitterやブックマークでは、やはり満たされない。

わたしにとって、ここはいまだにウェブ日記で、ブログの趨勢とは異にしているのだろう。けっきょくブロガーとなれなかったわたしにしてみれば、好き勝手に流行ったり廃れたりすればよろしい。

 

もう少し書こう。

実際にブログが死にゆくのだとする。海外の状況は大して知らないのだが、日本のブログの利用法を眺める限りでは、ようするにそれまでのブログの利用形態が代替可能だったというだけに思える。たとえばブログを特定の数人の友達とのコミュニケーションのために使っていた人はmixi日記があれば更新を止めてしまう。気になるURLのクリップとメモならdel.icio.usでいい。「めしくった、美味かった」「○○に参加。面白かった」とかならtwitterを知ればそれでよしとする。

そういう風に「それまでブログで代用していた何か」をターゲットにしたサービスによってブログなるものが消えていく。けっきょく残るのは「それ以外の何か」である。「それ以外の何か」がどんなものかはともかく(たとえばこの文章などがそうだ)、そんなものはない、という主張であれば「そんなことはない」とわたしは抗弁する。ただ「それが有益か」と言われると返答に窮する。

しかしまあ、無益だからってどうということはないだろう。ブロゴスフィアなる界隈の胡乱な人達は、どうも有益な情報なるものをいろんなひとがいっぱい書いて、そうすると世の中はとにかく素晴らしくなるという不思議な価値観を有しているようにわたしは疑ってる。そんなわけねえだろ。

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