京都に行ってきた

This entry was posted by on Monday, 8 October, 2007

前夜まで行くかどうか決めあぐねていた京都SFフェスティバルだが、けっきょく行ってきた。ただし朝は遅かったので3コマ目からの参加。

「ティプトリー再考」はまず、 Julie Phillipsの "James Tiptree, Jr: The Double Life of Alice Sheldon" をもとにいままで紹介されてきたティプトリー像とはちょっと違う人生を説明(あと最初の夫の人のウェブページとかを紹介)。あとは日本へ紹介されはじめた当時を振り返るというところで終わってしまって、ちょっと消化不良だった気はするがなかなか面白かった。あとで合宿企画で補足もしていたらしいがそちらは不参加なので詳細わからず。

「さよならソノラマ文庫」は半分くらい聞けてなかったのだが、聴いたところだけでもけっこう面白かった。笑ったのは秋山完さんの、企画タイトルへの注文だけど。「さよなら」だと後が続かない、「さらば」であれば「永遠に」「新たなる旅立ち」と続けられるだろう、だそーである。すかさず三村さんが「『さらば』より先はなかった方がいいんじゃ……」とツッコミを入れていた(笑)。

夕食にはカツカレーを食い合宿企画へ。持参した『そばかすのフィギュア』に首尾よくサインをもらい各企画へ。今年は直前まで「行けるかどうかわからない」と言っていたので何の企画にも協力していない。気楽なもんだ。

「英語圏に紹介したい現代日本SF短編を選ぼう」という長いタイトルの企画はタイトルそのまま。4人の出演者の人が、自分の推薦したい作品リストを持参し、それを見ながらこれはこういう話、と紹介したりあーだこーだ言いあったりしていた。

2コマ目は「翻訳短編SF2007」へ。これも脇から出演者なみに口出ししていたのでイタい奴だったかもしれない。個人的には「ポル・ポトの美しい娘(ファンタジイ)」は個人的には評価しがたいところがあるので、その話ができたのは収穫。あとやっぱりバドニッツとアーサー・ブラッドフォードは読んどくかなあと思った次第。

3コマ目、4コマ目は各部屋を少し覗いたりしていたが常駐はせずぶらぶら。大広間に行ってビールを飲んだりした。わりと早めの1時前くらいに大広間に寝っころがって就寝。6時前くらいに起き出し、完徹していた人たちに混じってだんじりSFなどについて話しあっていた。「来年のSF大会は岸和田だ」「なら「海を見る人」を主軸にだんじりSFアンソロジーを組むべきではないか」というジョークから、過去の名作をだんじりSFに改作するというくだらないネタが大発生。「最後のクラスだんじり」「だんじり器官」「機動武闘伝Gだんじり」「あなたのだんじりの物語」「地獄とはだんじりの不在なり」「Xだんじりで行こう」「だんじりは今どこを走るか」「だんじり衝突」「カエアンのだんじり」「スロー・だんじり」などなど、たぶん脇に岸和田の人がいたら気分を害するであろうことを延々と2時間以上やっていたような気がするのだが、えー、大目に見てください。

そんな感じで楽しい京フェスでした、と唐突に終える。

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