まんが感想3つ

This entry was posted by on Sunday, 27 May, 2007

SABE『世界の孫 (2)

「お孫」顔の少女、甘栗甘水。あまりのお孫顔のため、道行くじーさんばーさんはもれなく声をかけ、かわいがってくれるという少女のためにいろいろ大変なことになったりならなかったりするまんがの2巻。あと時代劇ネタとか、カンフー映画ネタとかでこのまんがは構成されております。

今回は「世界のイカ」と改題した方がいいんじゃないかと思うくらいイカ子先生が大活躍しまくり。読んでいる人間を置いてけぼりにしてなんだかすごいところにまで行ってしまった気がするのだが感動の渦が巻き起こったりは決してしない、なんだか知らんがとにかく良し。

読み手を選ぶけど一部のボンクラにはマスト買い。

長谷川裕一『機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人 (2)

『クロスボーン・ガンダム』シリーズの「完結編」なのだそーだ。知らなかった(まあ既にVガンダムのキャラも出はじめているので、確かにそろそろこの世界も続けられないだろうけれど)。悪くはないけど長谷川裕一だなあというか、うーん、よくよく考えたら長谷川裕一まんがの中ではクロスボーンは好きな方ではないのかもしらん。マップスのweb連載の方が気になっている今日このごろ。

ところで、この2巻でボスの一方は倒してしまった。意外に展開は速いのかな?

唐沢なをき『まんが極道 (1)

まんが業界の非道い話を、ミもフタもなく、しかもありのままにではなく非道い方向にエスカレートさせた話ばっかり集まったまんが。非道すぎるがゆえに爆笑につぐ爆笑だった。うーん非道い。非道すぎる。

個人的に心にキたのは、マイナーまんがを愛好して、それを愛好する自分に酔っているだめなファンを描いた「貧富論」と、SF大好きで設定に凝りすぎてだめな方向になんだか突っ走っちゃってる「センス・オブ・ワンダーくん」でした。ううっ。

わかりやすいあたりでは、休載につぐ休載でついに鉛筆のラフ画みたいなのを載せちゃう少年漫画家の「へのへの」と、新興宗教にハマっちゃってる少女漫画家を描いた「信じれば…」とかでしょーか。

Comments are closed.