皆川ゆか『評伝シャア・アズナブル』がめちゃくちゃ面白い

This entry was posted by on Tuesday, 2 January, 2007
>いやほんとに面白いのだが、 >第弐斎藤がこの本の感想にありうべきことをみんな書いちゃっていて >、あんまり書くことがない。ガンダムファン(宇宙世紀のな)なら読んで損なし。 > >逆に言えば、宇宙世紀のガンダム(0091以前)を知らない人間にとってはさっぱり面白くないだろうと思う。最低でも初代ガンダムとZを見ていれば、とりあえず本書を読むだけの最低条件は満たせるか。可能ならTV版で、加えて逆シャアまで見ていれば、というのが付加条件。また、その限定ゆえに、ファンにとっては本当にたまらない面白さに満ち満ちている。 > >とにかく読みの深さ面白さ、説得力。ただ漫然と見ていたガンダムのいろんなシーンが皆川ゆかの手によって意味付けられる。いや、ほんとに面白い。 > >また、本書はいわゆる「公式設定」に沿って解説していくのだが、ガンダムはいろいろあって矛盾する設定や無茶な設定がいっぱいあるが、これを「異説」や「一説には……」として紹介したりと、まったく抜かりがない。 > >さらに言えば、シャアの(とくにZ以降の)言動は富野監督の思想信条をわりとダイレクトに反映していることはよく知られているが、そのことと「シャア・アズナブルの評伝」という体裁が噛み合うとどうなるか。文章ではあくまでもシャアという人物を語っているだけなのだが、その文章がそのまま富野作品の批評の役割も果たしている、という離れ業に至る。 > >良い本ですよ。一部の人間だけが必読の書。 > > >

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