粟岳高弘『鈴木式電磁気的国土拡張機』
>おぼえているだろうか、四年前、ごくごく狭い範囲で話題になったまんがを。『プロキシマ1.3』というタイトルの、エロまんがだが、なんとも不思議な絵柄、日常描写と異星人や異能の力を巡る争いの絶妙な混淆に、ごく一部のSFファンが熱狂し、それ以外に無視されたまんがだった。作者の名は粟岳高弘という。その新刊が出た。今度は全年齢対象で18禁ではありません。
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>いや、まあ、しかし、よく出たよな。売れるのだろうか、これ。
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>例によって、なんとなくわかるようでいて重要なポイントは外して説明される世界観や妙な形状の異星人たちと、田舎の日常描写のうまい混淆。あと美少女。タッチは今どきの流行りとは違うかもしれないが、どこか魅力的な絵柄、で描かれる少女たちが、特に意味もなくセーラー服だったりスクール水着だったりふんどしだったり裸だったり。まぁその辺も含めて、『プロキシマ1.3』と本質的には何ら変わるところはない。だがそれがいい。
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>前のが好きだった人、上の説明を読んで面白そうと思える人にはオススメ。読んで気に行った人は『プロキシマ1.3』も読むと良いと思うよ。
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>ところで、異星人の台詞を表現するのに、フキダシの中にドットパターンを嵌め込むという表現はちょっと感心。アリガチな記号とかではないので、言語そのものが本質的に違うように見える。まんがでしかできない表現だよなあ。
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>ぐわ、『プロキシマ1.3』の方は amazon にはないのか。
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