読書 | 山本弘『トンデモ本? 違う、SFだ!』
>もう熱っくるしいったらないよ。
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>山本弘が、あの調子で各種のSFを紹介しまくるという本。しかも「SFの本質はバカだ」と断言し、「ディックやレムについて平凡な感想を述べるくらいなら、C・L・ムーアやマレイ・ラインスターについて熱く語りたい」と前書で述べる段は実にすばらしい。
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>実は懸念はいくつかあるのだが、最大のものは「それにしたって偏りすぎている」ってことだろーか。ただ山本弘は確信犯でやっているのだろうし、それを止める筋合はぼくにはない。
>風野さんの日記では野田大元帥を引き合いに出されていた
>けれど、そういや野田大元帥に紹介されると、なんだか(客観的にはどーでも良さげな)スペオペでも面白そうに見えたもんだしなぁ。
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>いくつかある懸念を敢えて表明しておくと、第一に、これが偏りのあるものだということを理解できない人はけっこういるんじゃないかということ。なんか山本弘の場合、信じちゃう人がいそうだ。勿論、ここで紹介されているのが抜群に面白いのは確かなのだけれど、この視点は確信犯的に偏らせていることも認識しておかないといけない。バランスの良さ、目配りの良さはあまりないのだ。だから良いんだけどね。
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>第二は、やっぱ表紙。これ、手に取る人がすごい少なそうな気がするんだけどなぁ。手に取るのはもうSFファンな人ばっかりだったりして(笑えない)。
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>というわけで、まずはこれを買うべし読むべし。話はそれからだ。
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