浅暮三文『実験小説ぬ』
>いやこれは面白い。
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>よく考えると浅暮さんの本は初だったのだけど(既読はSFMの「線によるハムレット」くらい?)、たいへん面白かった。
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>冒頭に配した「帽子の男」と、第一章の末尾を飾る「參」が非常に好み。どちらもウェルメイドでわかりやすく、物語の構造として面白い。読み進めていくうちにじつはこれが物語であることに気付くタイプの小説であり、しかもそれがどういう結末を迎えるか、その結末の描かれ方が良い。
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>ほかに好みを挙げれば「小さな三つの言葉」「お薬師様」「カヴス・カヴス」あたりか。
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>ところで、「帽子の男」はイタリアに翻訳掲載されたということが解説で説明されてるのだけど、イタリアのも「彼」とはいわないまでも、やはり誰かしらが出演しているんだろうか。そうでないと、この話を面白いと思えるかどうかよくわからないのだけど……。
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>ぐぐって調べたところ、「彼」でないとしても、似たような人物はいるみたい。ただ、「家族」までいるかどうかはわからなかった。
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