ウェン・スペンサー『ティンカー』
>読みはじめの予想より想像よりずっとふつうにロマンスSFでした。っていってもよく知らんけど。
>
>自己から、「エルフホーム」と呼ばれる異世界とのゲートが開いた。エルフホームは、エルフと呼ばれる長命の種族が魔術を使うファンタジーの世界。そのゲートの口にたまたまなってしまったピッツバーグを舞台に、ティンカーという少女を中心にあれやこれやがある話。
>
>でも、まあ、「世間知らずでお転婆の少女が王子様に見初められて」云々の話を想像してもらえれば問題ないです。
>
>世界観としては、もっと科学と魔法が入り交じるようなスゴそうなヘンテコな話を想定していたのだけど、案外とこの辺の処置は適当。話の途中から「鉄は魔法に厳禁」という設定が生きてんだかどうなんだかもよくわからん感じで、つまり設定の詰めは甘い感があり、残念。
>
>残念といえば、こんだけ長いわりに結末はなんだか尻切れトンボな結末も残念。
>
>リーダビリティは高く、すいすいと読めます。キャラクターもまぁまぁ魅力的だし(ウィンドウルフはなんだかよくわからんキャラになっているが)、結論としては、表紙を見て面白そうだと思う人は読むと良いと思いました。この表紙は、内容によくあってるという意味でとても良い仕事をしています。
>
>
>