S-Fマガジン2月号
>追いついたかと思ったがもう3月号が出てるか。はやいな。日本人作家特集号というふれこみだが、海外作品もたくさんあって実に充実している。こうあってほしいところ。
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>夢枕獏『
>小角の城
>』
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>新連載。ま た 小 角 か という気がしないでもないが、半蔵とかが出てくるので時代背景は谷甲州のとは違うのかなと。しかし、それにしてもねえ……。
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>小川一水「
>ハイフライト・マイスター
>」
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>ニートの話。あるいは宇宙の圧倒的な孤独感と非社会性について。「漂った男」に連なる話とも言えるか。
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>新城カズマ「月を買った御婦人」
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>存外に面白かった。最初はかぐや姫ネタかと思ったけど、そうでもなかった。
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>特に意味もなくヘンテコな設定などは特に機能してないっちゃそーなんだが、悪くない。オチがイマイチな気がする。ありきたりというか、そう終わるしかないのもうなずけるのだが。
>+1
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>藤田雅矢「
>ダーフの島
>」
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>藤田雅矢らしい異様な生態系の短編。好印象。わかりやすいオチだけど、まあ好きですよ。
>+1
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>牧野修「
>純潔の地に、獣たれ童貞の徒よ
>」
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>DT。あるいは非モテ。秋葉系?
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>まあそういうのが好きな方々が読んで論評するべきだと思ったよ。オレに向けた話ではないな。で、そういう面白がりかたをしなければ、牧野修としては水準。±0
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>スティーヴン・バクスター「
>痕跡
>」
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>平均的な読者は「えっ、これで終わり?」と驚くのではないだろうか。そのくらい、なーんにもないというか、これでショックを受ける人がいるのか?というか。宗教観の違いなのだろうか。よくわからん。
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>ブルース・スターリング「
>ルシフェラーゼ
>」
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>昆虫同士の擬人化小説。とはいえ、凡百の小説とちがってキャラクターがきちんと「昆虫」してるのがなかなかよい。さすがだ。
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>ジェイン・ヨーレン「
>マレーシアの人魚
>」
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>豊かなイメージの奔流を楽しめばいい掌篇だったのかもしれないが、いきなり超自然に行くところで乗りそこねた感。あ、それで終わりなのですか、という感じでした。
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>キース・ロバーツ《アニタ》「魔女」「湖畔の少女」
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>5年くらい前に載った《アニタ》の前日譚。「魔女」の、婆さんとアニタのやりとりが面白かったかな。ちょっと短すぎると思いました。もともとは併せて一本の短編だったからかもしれないけど。「魔女」のラストはなかなか良いです。どちらも
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>田中啓文『
>罪火大戦ジャン・ゴーレ
>』
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>相変わらず。ひょっとしてそろそろ終盤に突入かと思いきや相変わらず。謎また謎というよりはひたすらグロ。啓文はどういう絵図面を脳裏に描いているのかさっぱりわからない。ピンク以外の各色がいつどこで出てくるのかもわからない。しかし楽しい。
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