最近よく YouTube で lawn mowing の動画をみている。多分いろいろ類似のチャンネルがあると思うけど自分がよくみているのは SB Mowing というやつ。自分の近隣ではちゃめちゃに伸び切った芝生(とか)のあるうちに行って、「Youtubeで動画をやってるから、タダで刈ってあげるよ」といって交渉して、刈って、掃除して、何もかもきれいにしてしまう。
どうも人類というのは「メチャクチャで乱雑なものがきれいに整頓されるのを眺める」というのが好きなんではないか。こういう芝刈りとかの他にも、排水溝の詰まりを取り除くやつとか、そういうのも微妙な人気を博していたりする。そういえば自分は以前には、伸びすぎた家畜のひづめをきっちりと削って、問題があったらそれを治すという削蹄系の動画をよく見ていたけど、あれも似たようなものだと思う。他にも絨毯の清掃、家のリモデル、そう言った動画が無数にあってそれなりに人気を博しているようだ。
……「人類」は主語でかすぎた。でもまあそういうのを見たいという気持ちのある人はそれなりにいる、とは言っていいと思う。例えば自分の見てるこのチャンネルも何百万人というフォロアーがいて、芝刈りしてるだけの30分ほどの動画も何百万人という人が見ていたりする。などと他人事風にいうまでもなく自分もたまにだが見ている。よく考えるとなんとも不思議な世界である。
まあそれだけの話なんだけど、そういう無償の芝刈り奉仕活動を眺めていくうちに、なんというか不思議な気持ちが芽生えてきた。
この SB Mowing という会社(なのかどうなのか)が今でも普通に芝刈り・ガーデニング業をやってるのかはよくわからないが、少なくとも動画で取り上げるネタはいつも完全にタダというか、家主側は何も払わなくてもいいようになっている。動画によっては、お金がほとんどなくて体の自由も聞きづらい老人の家だったり、もう空き家になって何年も経つような家も多い。というか、動画のネタになるようなとんでもないぐらい伸び放題になっている家というのはそういう訳ありのところが多いからではあるだろうが、そういうところの芝を整えてあげるというのは結構な地域貢献になっているんではないだろうか。景観の話だけじゃなく、虫とかの発生源になってたりすることもあるだろうし。
で、そんなことを無償でやっていて偉い、という気持ちはもちろんあるけれど、でも考えてみれば実際には彼にはYouTubeから動画の広告収入という形で労働代が賄われているという話でもある。いや現実には動画スポンサーがいたりグッズ販売とかも手掛けていたりするので広告収入だけってことではないのだけれど、あれだけ嫌われている広告が巡り巡って地域貢献につながっているっていうところに不思議な感覚を覚えるのだ。
まぁ実際のところ私はPremium入ってるんで広告を見ているわけではないし、自分がこういうのを見てることというのを広告収入とか言っていいのかどうかもよくわかんないんですけど。