上海に行ってきた

This entry was posted by on Sunday, 6 June, 2010

仕事の関係で上海に出張、せっかくなので数日の休暇をとって観光してきました。以下その覚え書き(いや実はネットにつなぐのがいろいろ大変だったので、暇な時間でローカルに書きためていたのです)。

ネットの接続
今回、はじめて中国に行きました。確かにtwitterに繋がらない。facebookもだめ。YouTubeも無理。bloggerもだめなので、読めないサイトもある。ちなみにGoogle Readerに登録していた場合も、そのサイトのフィードを読もうとするとエラーが発生して読めなくなります。flickrやpicasawebも無理。

一方、意外と繋がるサイトもあって、たとえばmixi。あとはてなも読めました。fc2ですら禁止されているのにこの辺はオーケーとは……。中国における認知度は低いということでしょうか。あ、あとGmailが大丈夫な関係上、バズは問題なしで、わたしも滞在中、ちょっとバズ上でつぶやいたりしていました。twitterはいろいろ抜け穴があるようですが、面倒だったのでそこまでしてつないだりはせず。

信号無視
まあよく聞く話だし驚きはないかもしれないけど、信号無視はすごいね。青信号で渡っていても全く何の油断もできない。一方、赤だろうがなんだろうが、集団で渡れば車の方もきちんと認知してくれるから安全だと思う。「みんなで渡れば怖くない」というやつですな。

信号無視が怖いのは、もちろん車もあるが、それ以上に自転車やバイク(原付)が多いからというのもありそう。車と同じぐらいアグレッシブに攻めてくるし、歩道を走るのもよくあることなのでまったく油断できない。それと案外多いのが電動バイク。電動はスピードこそ若干遅いもののすごく静かなのでとっても危険。歩道をのんびり歩いていると唐突に後ろからクラクションがなって、自分の脇を電動バイクがすり抜けていく、なんてのをよく経験した。

ファミマ入店音
上海のあちこちにファミリーマートがある。これとローソンがこちらではメジャーらしい。興味があってちょっと入ってみたけど、売っているもののラインナップは大差ない。ただ、雑誌類は少ない感じ。漫画雑誌は見かけなかった。カップ麺にはシェフの写真入りのものがあって、そういうところの文化は似ているなあと微苦笑した。

ところでファミマの入店時に鳴るアレ。アレのメロディは日本のアレと一緒だったんだけど、なぜかキーが違った。なぜだろう? 昔に導入されたまま更新されてないとかかなあ。

賭けトランプ?
公園をぶらぶらしていたら、おっさんがテーブルを囲んで人だかり。ひょいと覗いてみたらトランプをやっている。めちゃくちゃ真剣だし、机の上にはお金が置いてあったから、あれはきっと賭博だったのだろう。

少しだけプレイを眺めたが、ルールはよくわからなかった。しばらく公園をぐるっと回ってまた同じ所に戻ってきたら人だかりも大きくなっていて、あれは大一番の勝負か何かだったのかなあ。

脇には象棋をやってる人たちもいた。台北とかの方が象棋はさかんな印象があるなぁ。それともどこか別なところでやってて、公園のベンチとかでやったりはしないのかな。

駅の荷物チェック
地下鉄が便利かつ安いのでよく利用したが、どこの駅でも荷物チェックがあるのは閉口した。空港にあるようなやつにカバンだけ通す。実際、そんなに真面目にチェックし、役に立っているのか怪しいもんだと思ったが、どうなんだろう。というか、人によっては普通に無視して脇をすり抜けていたりしたが、あれでいいのか。

混雑したりすると面倒で、できれば俺も素知らぬ顔ですり抜けたかったが、どういう理由でそうしているかわからないまま真似をするのは危険なので毎回ちゃんと通した。

警備といえば、駅によっては警官とおぼしき人が入り口に立って警備していた。あれは万博あわせだったのかなあ。

万博
もちろん、万博に行った。休暇をとったので平日、これなら勝てる!と思ったが、非常に混んでいた。入り口から会場あたりまでは本当に誰もいないぐらいガラガラで、これなら期待が持てそうだと思ったのだが、場内はなんてことないパビリオンでも列ができているぐらいには混んでいた。たぶん、きっと、休日などに行くよりはすいていたのだろうと思う。列も比較的短かったんだろう。でもまあ、大差ねえよなー。

結局、会場の端から端まで歩き、行列を見物した他には、マイナーなパビリオンにいくつか入っただけで退散した。いやはや。

豫園
市内観光ということで豫園(よえん)に行ってきた。中国庭園があるところで、なかなか風情がある。風情はあるのだが、その周辺に土産物屋やら屋台料理やらが立ち並び、異常な混雑を見せていて非常に猥雑な雰囲気になっていて、そこも込みでなかなか楽しかった。なんとなく映画とかで「中国」というとこんな感じ、というイメージができあがってると思うけど、その雰囲気に近いのは上海ではこのあたりだろう。

ストローつき肉まん、あるいはメガ小龍包
その豫園周辺には、小龍包発祥のお店という南翔饅頭店というお店がある。行ってみようと思ったのだがこれが大行列。持ち帰りじゃなくて店内で食べるなら並ばなくても行けるという情報もあったのだけど、そちらにも列があったようで諦めた。後日、上海の別なところにある支店で小龍包を堪能した。ちなみに渋谷や六本木にも支店があるんだとか。ありがたみってものが……。

小龍包については、佳家湯包ってところのがたいへん、たいへん美味しかった。蟹味噌小龍包というのがあってこれが96元もするのだが、とても美味しかった。ここはいい。行く価値あり。96元というのは1200円ぐらいかな。値段はガイドブックと違ってて、値上がりしたようだ。ちなみに普通の小龍包はこの店だと10元とかだったと思う。

閑話休題。で、豫園で南翔饅頭店はあきらめてうろうろしていたのだけど、何か所かで見かけたのが、なんか肉まんにストローが突き刺さっているというインパクト充分な見た目のブツ。きっと中身はスープなのだろう、そのストローですするんだろうな、美味しいんだろうか、熱くないのかな……と気になったので買ってみた。

実際、熱々の上に具入りのスープなため、ストローですすったら簡単に火傷したんだけど、これがけっこう美味しい。製法としては小龍包とほぼいっしょなんじゃないかと思う。いわばメガ小龍包だね(笑)。

写真
中国人はカメラが大好きだ。観光地やらに行くと、記念撮影している人たちがたくさんいる。しかも絵になりそうな背景で絵になりそうなポーズを決めるものだからとても場所をとり、はっきり言えば邪魔である。この辺、デイリーポータルZでネタにされてたような……(これだな)、でも、他の記事でネタにされてたみたいに、日本人も昔はこういった風だったのかもしれない。何か東アジアに共通のメンタリティなのだろうか。日本人の国際的なイメージと言えば、眼鏡、出っ歯、カメラとされてきたが、少なくともカメラについてはいまや中国人の方が遥かに上をいっていると思う。

ところで今回はデジイチを持って独りでふらふら歩いていたからか、そういうところを歩いているとよく(中国語で)話しかけられた。さっぱりわからないけど、写真を撮ってくれということなのだろう、デジカメを差し出してくる。もしかすると「こんな立派なカメラを持っているのなら間違いはない」とか思われているもかもしれない。ぜんぜん、そんなことないんだが……。

なお、中国式の写真を撮る合図はイーアーサン、だった。一二の三というわけね。しかし、それを言ってしまうと最後まで誤解がとけない気がしたので、写真を撮るときは英語式にスリー、ツー、ワンて言うことにした。第一、カウントアップよりはカウントダウンの方が自然だと思うけどなあ。どうでもいいですか。

飛行機
帰り引っ張りだして本を読み始めたところ、隣の客はおもむろにiPadを取り出して映画を見始めた。なんという21世紀!!

上海とは何の関係もないけど、Kindleとかの電子書籍リーダーは飛行機内で猛烈に便利だということを再確認しました。そんなわけでこんな文章もバズってみた→http://www.google.com/buzz/102550604876259086885/bR49eTJ1DJq/

Comments are closed.