『レスラー』

This entry was posted by 向井 淳 on Sunday, 14 June, 2009

http://www.wrestler.jp/

80年代に一世を風靡したプロレスラー、ランディ・”ザ・ラム”・ロビンソン。それから20年を過ぎたいまも彼は細々とレスラーとして暮らしている。平日はスーパーマーケットのバックヤードのアルバイトを続けながら、たまに家賃を滞納したりしつつ、それでもレスラーとして生活をしている。

そんなある日、ランディはハードな試合の後、急に嘔吐し、意識を失って倒れる。病状は心臓麻痺。心臓のバイパス手術で一命をとりとめるものの、医者はレスリングのようなハードな運動はもう無理だという。ランディはいったんは引退を決意。だが結局、ランディはプロレスに戻ってくる。ラスト直前のマイクパフォーマンス。対戦相手もレフェリーも、ランディの様子がおかしいことに気づき始める。そして……。

非常に良い映画でした。エンディング音楽は作品のテーマにマッチした名曲で心に沁みる。

でもなあ、これでいいのかなとも思うのだよ。心は激しく揺さぶられるのだが、だがそれは何のためか? 結局のところ、ランディは世界に絶望し、自分のいる世界はリングの中にしかないのだと結論づけてしまう。結局ただそれだけの、非常に後ろ向きな映画なんだよね。だからこそ一層、心が揺さぶられるのかもしれないけれど。

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