Archive for January, 2009

brainfsck

Posted by 向井 淳 on Tuesday, 20 January, 2009

ようやく買った『Rubyで作る奇妙な言語』をぱらぱらとめくっていて吹きそうになった。

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……名前の伏せ字が気になるって? 「*」に入る文字が何なのかは筆者にもよくわからないが、ここだけの話、「s」なのではないかと踏んでいる。すなわちBrainfsckだ。fsckといえばUNIX系OSでファイルシステムに異常がないかチェックするコマンドである。「お前の脳に異常がないかチェックしてやるぜ!」という意味で名づけられたに違いない。

ちょ、筆者ボケるだけボケてフォローがねえ(笑)。マに受けるやつがいたらどうするんだ(いないかさすがに……)とか思ったがhttp://pc11.2ch.net/test/read.cgi/tech/1231384158/53-54でも言及されてた。

53 :デフォルトの名無しさん:2009/01/09(金) 20:50:36 Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 ~Esoteric Language~ たちよみしてきた Brainfuck じゃなくて Brainfsck だっていうのは本当なんだろうか 54 :デフォルトの名無しさん:2009/01/09(金) 21:44:07 本家Wikipediaでbrainfsckで検索するとbrainfuckへ誘導されるから 元々あったネタなんだなと思ったんだけどどうなんだろ。

おおほんとうだ……。有名なネタなのかな?


がんばれ奈良野先生

Posted by 向井 淳 on Monday, 19 January, 2009

がんばれ!猫山先生 (1)

知り合いの医師が薦めてたので読んでみた、日本医事新報という業界紙に連載している4コマ『がんばれ猫山先生』の単行本1巻。昨年の10月に刊行されていたようですが、昨年末にNATROMさんが紹介してそこそこ知られているのかな?

オビには「『Dr.コトー診療所』の監修者茨木保氏のゆるゆるコミック第1巻出来!」とありますが、ぜんぜんゆるくありません。「がんばれアドミンくん」か、きたみりゅうじ氏のSE業界自虐ネタのまんが、みたいな感じと思っていただければそう外れてもいないと思いますが、オレが医療業界をまったく知らないからか、半笑いで凍りつくような自虐ネタが多すぎます。

過労死しても自分が死んでいることに気付かず幽霊になって診察をつづける蟻塚先生(79話、80話)も強烈といえば強烈ですが、やはりなんといってもこのまんがの影の主人公は奈良野シカオ先生について言及しないわけにはいきません。

主人公、猫山先生と同じ勤務先の病院で産婦人科部長をやっていたが病棟閉鎖で離職、開業医に。ところが開業準備は思ったよりずっとお金がかかるし、変な業者は寄ってくるし、開業してみれば患者がさっぱり来なくてガランとした待合室で「風邪でも流行らないかなあ……」などとつぶやく始末。これが1巻の後ろの方になると経営状況も悪化してどんどん大変になり、げっそりとやつれて精神的に参ってしまい、新聞の悲惨な事件を読んで心をなぐさめるように。作者も同じように産婦人科の勤務医で、このまんがを連載中に開業したということで、税理士に笑顔でヒドいことを言われるシリーズとか、実体験が籠もりすぎなエピソードもちらほら。

http://www.jmedj.co.jp/review/978-4-7849-4093-6review.htmlに作者インタビューがありますが、

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『猫山先生』に描いている話の8割は実話です(笑)。 >

 例えば奈良野シカオ先生は、開業医としてボロボロになっていくという、ある意味私の別の姿。主人公は猫山先生ですが、なんだか奈良野先生の方にどんどん感情が入ってきてしまいますね。

などと語られています。

とにかく、このまんがを紹介している人は誰も彼も奈良野先生を取り上げていますが、どうしても言及しないわけにはいかないインパクトのあるキャラクター。がんばれ奈良野先生。


テッド・チャンの新作が凄い!

Posted by 向井 淳 on Sunday, 18 January, 2009

先週にamazon.co.jpからようやくJonathan Straham編のアンソロジー"Eclipse two: New Science Fiction and Fantasy"が発送され、週のなかばぐらいから続々と日本の読者のもとに到着。本当は昨年11月刊行なのにねぇ……まぁそれはともかく、洋書SF読みや翻訳者のあいだでは、このアンソロジーに収録されているテッド・チャンの新作短編 Exhalation がすごい評判になってる。ぼくは土曜にようやく受け取れたけど、ともあれまっさきに読んでみた。

いや、確かにこれは傑作。

なんだかみんな粗筋を紹介していないんですが、読んでみるとたしかに紹介しづらい。というか、僅か14ページの短編だし、本質的にはアイディア・ストーリーなので、粗筋を紹介するとどうしてもネタを割ってしまうことになってしまうのですね。

読むと、せいぜい最初の1ページで「ははん、そういう話なのか」と思うんですが、スレたSFファンがそう思うことぐらいチャンは折り込み済み。そこからどんどん奇想が展開され、予想もしない方向に転がっていく。これがまた、アイディアといい、語り口といい、SFでしかありえない小説だし、まさしく傑作。

正直なことを言うと、こないだ邦訳されたチャンの「商人と錬金術師の門」は(書籍版を購入したし)好きだけど、個人的にはそこまでではないと思ってる。よくできたドラえもんの回と同じように面白いし上手いんだけど……でもこの作品はすごい。よくまあ、こんなアイディア思いつくなあ、と思うし、こんなストーリーにするとは、とも思う。

ま、たぶんすぐ訳されると思いますけれども。


はてな日記が謎の文字化けをしている件

Posted by 向井 淳 on Saturday, 17 January, 2009

http://d.hatena.ne.jp/hayamiz/20090116/1232136310 この件についてはまあこんなものだろうか。

 

で、そんなことと無関係に本題は、

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理由はまああれです。 Script Languages とか Lisp:繧医¥縺ゅk隱、隗」 とか Lisp:繧医¥縺ゅk豁」隗」 とかよめばいいんじゃないでしょうか。

この文字化けはいったいなんなのか、ということであり。まずそもそも、これってもとの記法ではどうなっているのか。さらに謎なのは、どうやったらこの文字化けが出現するのか、ということです。

後者について、いろいろやってみてわかったのは「よくある誤解」という文字列(UTF-8)をJapanese Shift-JISだと解釈した上でEUC-JPに変換すると「繧医¥縺ゅk隱、隗」」になるということでした。なーるほど、そりゃすごい。本来関係ないShift-JISが出てくるのに気付くのは我ながらちょびっと冴えていると思いました。

でも、なんでこういう記法になるか、というのが謎なのですね。リンクを遡ってyoriyukiさんのhttp://d.hatena.ne.jp/yoriyuki/20070103/p1まで辿るとここも化けているのだけど、前は化けていなかったような気がする(わたしの記憶なんてアヤしいもんだが)。なぜだろう?

はてなの日記はぜんぜん書いていないのでよく知らないのだが、こういう文字化けはオートリンクの機能だろうと想像がつく(WYSIWYGがないので、ただのリンクでもサーバが余計なことをした、ということは考えづらい)。ありそうなのは、http://…とURLを打ち込んだ場合、当該のページをフェッチしてタイトルを抽出し、リンクを生成しているというパターンだろう。それでも謎として「なぜShift-JISか?」というのが残る。ちなみにpractical-scheme.netの返すヘッダにはcharset=utf-8と書かれている。文字コード判定に失敗したのだろうか。それとも、サーバの返すContent-Typeを信用せず、ページそのものにmeta要素で文字コードを指定された場合だけ信じて、残りはとりあえずShift-JISにする、とでもしているのだろうか。それともpractical-scheme.netが2007年当時はShift-JISを使っていた等の理由でおかしくなったのだろうか……。

にしてもよくわからないとしか言いようのない。というか、はてな日記ってeuc-jpなのね。そこにびっくり。


『新春座談会 このコンピュータ書がすごい! 2009年版』に行ってきた

Posted by 向井 淳 on Sunday, 11 January, 2009

http://compbook.g.hatena.ne.jp/compbook/

たかはしさんの意図は、コンピュータ関係書(主として技術書)を、小説か一般書のように紹介するという雰囲気で進めたかったんだろうと思う。けど、基本的にこの種の本は実用書であって読んで楽しむ形態の本ではないわけだ。たいていの読者は「自分の仕事に有用な情報かどうか」といった情報が欲しいだろう。そういうスタンスの人にとっては紹介内容には不満が残っただろうし、冊数も少なく、ジャンルが多岐に渡りすぎていて疲れてしまったのではないかと思う。オレみたいに野次馬的な方面の人には面白かったが、実際のところはどうだろう。

一方で、野次馬的な興味としては、冊数を半分か1/3にしてもっとじっくり語った方がよかったんじゃなかったかなあ。たかはしさんも異様な早口でしたが、それにしても個別の内容が薄すぎた。素材集の話とか自分に縁がない話がとても面白かっただけに、もっと掘り下げてほしかった。

 

会場では言わなかったけれど、『パターン認識と機械学習』はどうかなあ。たとえばSVMだけが興味の対象であるならほかにも本はいくらでもあるわけであって、そちらを読んだ方がいい(ただもっと前に出た本だから、今回で紹介してほしい、というわけではないけど)。いい本だけど、紹介の仕方というかなんというか……あと『エージェントアプローチ人工知能』は初版しか持ってないけれど、あれは言ってみれば辞典のようなものだからなーと微妙な気分になった。ほかにもいろいろあるんですが、ようするに「この聴衆にこの本ですか」というあたりのちぐはぐな感じ。もちろんそれも紹介の仕方しだいだし自分の感想みたいに野次馬的な面白がりかたをしてくれるかもしれないけど、「こういう本がありますよ。はい次」という感じで先に行っちゃったからねぇ。やっぱ掘り下げが足りないですよ。


渡辺航『弱虫ペダル』

Posted by 向井 淳 on Saturday, 10 January, 2009

えーといままでここでは何も書いてなかったか。週刊少年チャンピオン連載の自転車(ロードレース)まんが、『弱虫ペダル』の4巻がこないだ出ました。

小学生のころからの運動音痴でおたくなヤツが主人公というちょっと変わったテイストのスポ根もの。高校に上がった主人公、小野田坂道は千葉の自宅から秋葉原まで毎週自転車で通っていた。その脚力に目をつけられ、同級生の今泉から勝負を挑まれるところから物語が回りはじめる。

1巻、2巻あたりの、おたくな主人公と周囲のギャップといったトボけた雰囲気もよかったけど、3巻あたりからだんだんアツい展開になってくる。というのは、3巻でようやく競技自転車部に入部した小野田はママチャリからロードレーサーに乗り換え、そこで1年生同士のウェルカムレースが開始されるのだが、1巻でママチャリvsロードレーサーという変速レースを演じた今泉と、2巻で登場したナニワのスピードマン鳴子といったキャラたちとの登山ステージ戦が非常に読みごたえがある。ってか正直なところ、連載で読んでいたとき、このレースのあまりのテンションの上がりっぷり(あと主人公の成長の速さ)に「このレースが終わったら連載が終わっちゃうんじゃないか」と逆に心配するほどでしたが、改めて読み返してみても、ここで終わっちゃっても何ら不思議はない異様なアツさが非常にヨイ。

もちろん、レースはアツいけどトボけた雰囲気が消えたわけでもないし、今後とも楽しみなまんがです。

弱虫ペダル: [1] [2] [3] [4] うーむ、書いてる時点では1巻だけ今んとこ在庫なしか


一回休み

Posted by 向井 淳 on Wednesday, 7 January, 2009

正月そうそう風邪ひいたよ。

部屋にろくな設備がないもんで、風邪だろうがなんだろうが外出しないと食べるもんがないのはさすがにどうかと改めて思いました。あと部屋が汚なすぎて寝てても健康になれそうな気がしない。病は気からだなあ。

なにをやってもたいして頭に入らないので新しく本を読んだりするのも難しく、パズルゲームを手癖だけでプレイしたり、『ああ探偵事務所』を全巻読み返しとかわけのわからないことで時間をつぶしていました。


『ラースと、その彼女』

Posted by 向井 淳 on Sunday, 4 January, 2009

ラースと、その彼女

年が明けて最初に見た映画はこれでした。周りはカップルばかりがうようよしていてややげんなりしたぜ……。

それはさておき。

人付き合いは悪いが心優しい青年ラースが、唐突にリアルドールにビアンカと名付けて自分の彼女だと紹介。周囲の人間も最初は戸惑い、気味悪がっていたが、「彼と話を合わせた方が治るかもしれない」という医者の助言もあって、調子を合わせるようになり、やがてビアンカを一人の人間として扱うように……という粗筋からはあんまり想像できない(でも宣伝からは割と想像通りの)ハートウォーミングな物語。

設定だけなら、これが海外小説なら翻訳は岸本佐知子だな、と誰もが思うところですが、実際にはそういう話ではなく(ってどういう話かはさておき)、結局はラースには何かの心の病があって、その心の病から生じた妄想であり、治療されるべきものだと皆が心得ている。で、その心の病というのはつまるところ「人とうまく付き合えない」ことなわけ。したがってこの物語は、ようするにビアンカを通じていろんな人間と関わることで、ラースがそのような妄想を必要としない人間に「成長」していく、という方向にドライブしていくのだが、そういう話として回収されてしまうのはなにか違うんじゃないの、とオレはちょっと思わないでもない。

でも、人々がビアンカの存在を受け入れていく描写を見ているだけでも楽しいし、なによりその過程と、ラースが次第に周囲に心を開いていく過程がうまく同期して描かれているところが上手い。心を開きはじめたラースの葛藤がビアンカとの不和というかたちで表出したりするところとか。あとボウリングのシーンは印象深かった。

そんなわけで、わりと気に入りました。

あ、あとアニキが使ってる検索エンジンがask.comだった(ddi)。