20章まで終えました。 Appendix がいっぱいあるのだが、そろそろ飽きたのでこの辺でおわりにしておきます。 http://www.city5.org/programming_erlang.pdf からダウンロードできます。
ところで前に「パスワードがわかりません」とコメントしてくださった方がおられますが、何がわからないのかがわからないのでこちらとしても何とも言いようがありません。ふつうのブラウザなら、パスワードを求められるときに何らかのメッセージを受け取ることになるので、それを読んでください。そのメッセージはなんかいい加減な英語ですが、これを読み解けませんとかそういう状況でしょうか。もしそうなら、わたしの訳はあまりにもいいかげんなので、そのレベルではあまり役に立たないと思います。おとなしく和訳を待たれるのが吉でしょう。
ああでも w3m だとメッセージが長すぎてだめかも。うーん困ったな。http://www.city5.org/programming_erlang_passwd.txt ←こんな感じです。まあ参考までに。
ところで、20章では最後に MapReduce を実装するんですが、これがなんというかその……うーん、少し違う気がする。こんなのでいーのか的な。なぜそう思うかというと mapping process がいろんなマシンに分散しないからかなあ。リソースもローカルマシンに閉じているので、いろんな意味で「それちょっと違うんじゃね?」みたいな感じ。
この本は入門書のわりに実践的というか、あくまでも簡易版だけど MP3 の ID3 タグを読み取ったり、偽物だけど IRC っぽいものを(クライアント/サーバ両方)実装したり、なかなか面白い例題が揃っていたので、きっとラストも凄いことになるんではないかと思っていたので、ちょっと残念でした。とはいえ、分散マシン環境では読者が試すのが難しいからわざとこうしているのかもね。
まあでも、その mapreduce を利用して全文検索エンジンとか作っちゃうんで、そこはこの本らしいか。
ところで、本書のコラムのひとつに、著者の人が職場の全マシン(400台以上)に Erlang の処理系を入れてサーバプロセスを起動させておいて、必要に応じて適当なワーカを割り当てて分散処理させて処理が終わったら外して、みたいな環境を構築してました、というエピソードがあるのね。
それスゲエなあとちょっと思ったんですが、でもよく考えりゃそれってほとんど OS なんですよね。ようはふつうのOSレイヤは無視して、その上に分散コンピューティングシステムを載っけて運用してましたというわけで、そこまで行くならいっそ Plan9 くらいまで走った方があるいは幸せになれるんではないか……などと思ったわけですが、どうなんでしょうか。
年齢世界という遊びがある。いたいけな若い(しかし、ある程度は知り合いのいる)SFファンをつかまえて、業界のエライ人とかの年齢を当てさせるという遊びである。
しかも、それを記録していくのでしゃべっていくうちにだんだん自分でもデタラメに気付いてきて大変なことになるという、傍目の人間だけが大変に楽しいという遊びだ。断片的な情報(この人とこの人は確か同年齢……あれっ?みたいな)からどんどん矛盾が出てきて大変なことになるとゆー。
しばらく若者が身近にいなかったので(笑)行われてこなかったこの遊びが、こないだのワールドコンのとある夜、ひさびさにやられたのでここに記す。
ちなみに正解はここには書かない。なぜなら、ここにあるのは基本的には現実とは無関係な事象だからである。その場にいないのに勝手に名前を挙げることもあったけれども、自分の預り知らぬところで突然なぜか名前があったとしても、しょせんは遊びなのであまり怒ったりしないでね。あと、人によってはその場にいた人とかファン仲間では有名だがあまり外には名前が出てこないという人もいるから、ぜんぜん知らない名前があってもそーゆーものなので気にしてはいけない。その場のヨッパライが思い付きで名前を言っていくので「何故この人がいないんだ」という文句も仕方ないと諦めてほしい。
というわけで――
(年齢: 人名という順で並んでいる)
>
53: 水鏡子
>
50: 山形浩生
>
48: 中村融
>
46: 牧眞司
>
45: 牧みいめ、小浜徹也
>
42: 大森望
>
41: 三村美衣
>
40: 志村弘之
>
39: u-ki
>
38: 福井健太
>
37: 日下三蔵、柳下毅一郎、風野春樹、SFえんじ
>
36: 新井勝彦、堺三保、タニグチリウイチ、尾山ノルマ
>
35: 一歩、鈴木力、新城カズマ、伊藤計劃
>
34: 井手聡司、林哲矢、野田令子
>
33: okko
>
32: タカアキラ・ウ、東茅子
>
31: ダイジマン
>
30: 円城塔
>
29: 細井威男
>
28: yama-gat、才野茂(STR)
>
27: 茅原友貴
>
26: 向井淳
>
25: 大澤和彦、V林田、六角広介
鑑賞のポイント
何といっても13歳もの年齢差のある山形浩生/柳下毅一郎だろう。よもやこのコンビに一回り以上の年齢差があるとは、なかなか出てこない発想である。ついでにウェイン町山の年齢も聞いておけばよかった。なお、くわえて柳下毅一郎=風野春樹というのもあなどれない。 id:fujigawa は東大の新月お茶の会メンバー(OB)だという点を勘案すると、その味わいもいや増すというものだろう。
大元のネタからは、小浜徹也>大森望>志村弘之という年齢順はけっこう珍しい結果となっている。野田令子>東茅子というラインもなかなかのものである。また、円城塔はどうやら博士課程修了直後に作品を書いたと思っていたらしい。
魚の年齢世界
>
50: 牧みいめ、水鏡子、牧眞司
>
46: 日下三蔵、大野万紀、冬樹蛉
>
45: 喜多哲士
>
44: 大森望
>
43: 古沢嘉通
>
42: 小浜徹也
>
40: 三村美衣
>
38: 志村弘之、山岸真
>
37: 風野春樹、野尻抱介
>
35: 才野茂(STR)、井手聡司
>
34: 林哲矢、添野知世
>
31: 新井勝彦
>
29: 大澤和彦、yama-gat、細井威男、一歩
>
27: タカアキラ・ウ
>
26: 向井淳
>
24: 六角広介、富士川隆紀
>
22: ポロコフ
鑑賞のポイント
もちろん9歳差のある日下三蔵/風野春樹というのも見所だし、37歳で風野春樹と同年という野尻抱介というのも地味にスゴイところであるが、ポイントはむしろ若年層にあるといってよかろう。京大SF研の会員だというのに、大澤和彦、細井威男といった直近の先輩の年齢をまったく把握していないというか、せめて年齢差は把握しておいた方がよいのではないかと、少し心配になってくる今日このごろである。
……などとエラソーなことを言っているけれどもわたしも似たようなメには遭ってきたので、こんな講評などをする資格があるのかと問われると困るのだが、まあその辺も大目に見てください。
あと人名は敬称略とさせていただきました。
なお、ワールドコン感想リンク集はすでに一歩さんが立ち上げられているので皆さんもそちらをご覧ください。
一歩さんはべつにスタッフでも何でもなく、勝手にやっているのは頭が下がります。
>
初日(木曜日)
>
二日目
>
三日目
>
ヒューゴーセレモニー
>
四日目
>
まとめ&雑感
というわけで、事前には世界陸上のトラブルの話とかを見ながら戦々兢々といった風で、どんなひどいことになるかと思っていたのだけれど、案外と悪くなかった。トップがどうあれ、現場の人間はきちんと動いていたし、そうなっていればとにかく動くのだよな。
部屋割りについてはまったく謎で、ふだんならそんな混む企画じゃないだろうというようなものでさえ立ち見が出る有り様はちょっとどうかと思ったが、こういうのはなかなか難しいものがあるよなあとしか言いようがない。ベストというわけではなかったが、チャンの企画は部屋をチェンジできたし、最悪の事態はおおむね回避されたと言える気がする。
部屋割りといえば会場についても。 Cafe Scifi+tique のあったハーバーラウンジは会場の他の場所からも異様に離れていて、大変なことになっていた。それでも積極的に告知をしていたからそれなりに人はいたようだけれど、隣がフィルクの会場になっていてそれが悲惨なことになっていた。おそらくフィルカーにとっては空前絶後の最悪なワールドコンとして口伝されるのではないかと思えるほどだったがどうだろう。エキシビジョンにメイドカフェなんぞ入れてる場合じゃねえだろと思ったが……。
というわけで、いつもの日本SF大会と比べても不満は多い方であったが、本当にひどいことにはならなかった、と思ったよ。やって良かったよね。
ただ、海外のファンとの交流という点ではかなり残念な結果に終わったと思う。日本の企画は日本人が聞き、英語の企画は海外のファンが聞く。相互の交流はかなり限定的だった。
もうひとつ残念なのはルームパーティがあまりにも少なく、パーティに適さないホテルだったこと。そもそも日本にそういう慣習がないから仕方ないのだけれど、DAICON7 + SFセミナー + ジェンダーSF研究会の合同の交流会は本当に人でごったがえしていてとてもではないが長居できる環境になく、仕方ないのでわたしは挨拶だけしてすぐ帰ってしまった。しかもあれがあった土曜、ルームパーティと呼べるのはSFセミナーのほか、コミケ、スウェーデンファンのグループ、勇者のお茶会、小松左京研究会のみ。例年ならその2〜3倍はパーティがある上にコンスイートも開放されていて、あちこちの部屋をのぞきながら交流ができるわけだけれども、あれでは交流もできるはずもないとちょっと思った。
という感じだけど、でも、まあ、楽しかったからそれで良し、だよね。 前にも書いたが、基本的には楽しんだら勝ちなんですよ、こーゆーのは。
日曜日。月曜に参加しないわたしにとっては最終日だった。
10時からの企画はどこに居を定めるということもなくあちこちをつまみ食いな感じでぶらぶらとしていて、11時からカジシンの朗読会を聴く。クロノス・ジョウンターものの新作で、きっとこうだろうなあ、そうやって泣かせるんだろうなあ、と物語当初からわかっているにもかかわらず、ラストではちょっと泣いた。母と子の物語。
12時からは「ディスクワールドことはじめ」。日本では散発的にしか紹介されていないディスクワールドの紹介と、なぜこれほど人気がないかをみんなで嘆く部屋。いちおうバイリンガル企画で、パネリストはみな日本人だし(石堂藍、大森望、おのうちみん)日本語でしゃべるのだが、海外の人には通訳をつけて話していることの要約をするというもの。
ウラが星雲賞授賞式ということもあって客席はわりと空いているが、そうはいってもけっこう人はいたし、何より星雲賞なんか関係ねえという海外のファンがわりと来てくれて、通訳システムはけっこう機能した。
このシステムはわりと上手く行ったのではないかと自画自賛したいところだが、ただし大成功とまでは行かなかった。問題点のひとつは、語られる日本語をどう英語にしたらいいか悩んで固まってしまうことがあるからで、通訳は1グループにつき2人くらいいた方がいいのだろうと思った。一方が固まっているうちに他方から断片的なフォローが可能になるからだ。
また、プレゼンテーションがあったのだけどこれは英語版も欲しかったし、ディスクワールドみたいな特定の作品のときは、ある程度の固有名詞の対訳表があるといいのだろうとも思いましたが後の祭。
それでもまったく失敗というわけではなくて、良い企画となったと思う。企画の内容じたいも面白くて、残念ながらわたしもディスクワールドは未読なんだけど読みたくなったよ。
ちなみに企画準備が整ってひとまず企画がスタートした段階でこっそり抜け出して、チャールズ・ストロスのサインをもらいに行ってきた。
その後、企画の出演者の皆さんを含めて会場6Fで昼食を取り、しばらくゆっくりしていたが、14時からの企画の時間にあわせてあちこちを回る。けれどもやっぱり定住せずにすぐ、次の企画の近くで知り合いと立ち話をしていたのだが、すると列が出来ていた。
15時からは「テッド・チャン インタビュー」があったのだが、とにかく部屋が狭い。30人も入ればいっぱいだろうか、という部屋なのでこれは混むだろうと思っていたのだが、企画開始の遥か前に長蛇の列ができ、すでに30人どころではない人間がいる。
部屋が狭いことは前日(ジュブナイルSFの企画)の段階でわかっていたことなのでスタッフと交渉していたのだけれど、とにかく空きがないってことで拒否されていた。303という部屋が空いているのだが、直前の企画はゲスト・オブ・オナーのマイクル・ウィランの絵画教室という企画で、これは延長することが前提みたいになっていたらしい。でももしそれがすぐ終わるなら使ってもいいですよ、という状況にあった。
でもまあ、あの長蛇の列を見て青くなったワールドコンスタッフ側がウィランと交渉して、なんとか部屋を明けてもらい、303という大きい部屋に移ることができたのだった。あれはワールドコンスタッフ判断の結果なので感謝を。結果的には、あの部屋ですら立ち見がいておそらく300人ちかく聞いていたのではないかな。
内容については、わりと以前にもどこかで読んだりした内容ではあるものの、チャンが訥々とああいうことをしゃべってくれたのは良かったし楽しかった。海外では大して人気のある作家ではないようで、本人もあれだけのファンに囲まれて嬉しそうだったのも良かったか。ちなみに最後に「シンギュラリティについてどう思うか」という質問をしたのは、SFマガジンで未訳の海外作品を多く紹介している「原書でまったく何でも読んでるエイリアン」こと加藤逸人。ナイス質問のおかげでオチがつきました。
夜はボンクラな集団と若者な集団に混ざり、20名を越す大所帯で桜木町駅近辺でしこたま飲んだ。けれどもまったく宿酔にならなかったのはよかったけれども、ちょっとどうかという内容の話をしていたのは今では少し反省している。
Toastmaster はジョージ・タケイと大森望! あの三文芝居は基本的に実行委員会の原稿だったらしいが、はじめは緊張していたらしい大森さんもだんだんエンジンがかかり、わりとぐだぐだな進行もフォローしたりしていて楽しかった。
とはいえ、なぜかプレゼンターの台詞や受賞者のコメントは謎の通訳がその場で日本語にしていったのだが、このやりとりがかなりだめだった。コメントの勢いも削いでたし、少なくともプレゼンターの台詞くらい事前に原稿をもらってるだろうになんであんなにヘンなのか。どうせわかるやつにしかわからんようなものなのだし、あれは通訳なしでも充分だったんじゃないかと思うんだけどねえ……(もっとも、なしだったら不満は爆発していたかもしれない)。大森さんがなんかやきもきしているように見えたのがおかしかったことだ。
場所柄、とにかく受賞者本人がいなくて代理受賞というケースがあまりにも多くて、ひょっとして全員か、と思ったがベスト編集者長編部門だけはパトリック・ニールセン・ヘイデン本人が受賞していた。空気読めよ一人でもいてくれて良かった、良かった。本当に良かった。
しかし、いつも思うんだがヒューゴーは部門が分割しすぎだよなあ。「Novelette?」「短いNovellaです」「Novella?」「短い Novel です」みたいな寸劇があったけれども(日本語では「長編」「中編」「短編」という語があり、星雲賞では長編部門と短編部門しかないが、ヒューゴーには Novel、Novella、Novelette、Short Storyと4段階あるのだ)、本当に多い。映像部門も長編と短編があるし、さすがに編集者部門の長編と短編ってのは何よ、って感じ。
ただ、今年のヒューゴーを見ていて本気でどうかと思ったのは円谷プロダクションだった。マジで怒ってる人はそんなにいないと思うが、そういうやつがいてもいいと思うので以下に書く。
まずヒューゴーセレモニーに先だって、心底どうでもいいデパート屋上の子ども向けアトラクションかという下らない劇(?)を見せたこと。あれを見て口から魂が抜け出そうだったが、ヒューゴーのトロフィーの台座にもウルトラマンが立っていたのには驚いた。展示ルームにもあったが、ヒューゴーの歴代の「台座」というのは、星雲賞の副賞とかと違ってそうした性質のものではないとおれは思う。あれはまったくどうかと思った。
放映終了から40年という節目にあたり、新作が製作され、海外のSFファンにもアピールできるチャンスであることや、おそらくスポンサーとしてお金を出したという意向が反映された結果なのだろうとおれは邪推している。そうでないとしたらよっぽどタコな考えの者がいたのだと断定する。
ついでに長短の映像部門でもプレゼンターとしてウルトラマンが登場し、自分はしゃべれないからということでジョージ・タケイが読み上げるという寸劇があったのだけど、その辺りになると呆れるというよりは心の底から腹が立って来て、よっぽどブーイングを浴びせようかと思ったがそういう空気でもないので控えた(受賞者には罪はないしねえ)。
ともかくねえ、アピールするならもっとマシなことをせいよと言いたい。あれはひどかった。オレはわりと円谷もウルトラマンも好きなのだが(好きだからこそ腹が立っているのかもしれないが)、オレのなかでの円谷ファン魂は8割方は消散してしまったように思う。ワールドコンのSFファンはわりと優しいのでみんな喝采していたが、全然アピールになってねえぞ。ふざけんじゃねえよ。
まだしもマシだったのは、最初の寸劇は日本語でしか語られなかったので、あの酷い内容はおそらく大半の外国人には伝わらなくて済んだだろうことと、スーツアクターはプロで、良い動きをしていたことくらいかね。
土曜は最初の企画に Google 関連の企画(英語)があったので、以前に就職説明会でもらった「Google R&D」とプリントされたTシャツを着用して行った。そしたら見事にパネリストの一人に見つけられ「オマエはGoogleの人間か!」と問われたところまでは上手かったが、なぜか「い、いやただのファンですすいません」としどろもどろになってしまったのはまずかった。何のために着ていったのだかわからない。
議論は、トピックについてはわかるんだけれども詳細はちょっとわからない感じ。コリイ・ドクトロウが(客席から)積極的に発言していて、たぶん検閲の話とかを論じていたと思うよ。ああいう場で Google 八分の是非とかを論じればいいんだけどねえ。
どのみち企画の終了は待たずに、11時からSFセミナー企画のひとつ「ジュブナイルSFの世界にようこそ」を手伝いに行く。ところがこれがけっこう混んでいて、廊下の休憩用に出されていた椅子の一部をこっそりパチってきて椅子を増やしたりした(後で返しました。すいません)。山本弘、笹本祐一、三村美衣といったゲストもキャッチーだったか場所が良かったか (ちょうどエスカレータから登ってきて目につく部屋なので、混んでると「何だ何だ」と入っていきやすい)、とにかく大盛況。通訳を用意するが壇上では日本語でしゃべり、話された内容を個別に通訳が解説するというシステムを採用したが、人手が足りなかった。わたしもまったく企画を聞けなかった。残念なり。
企画が終わったところで「本がわたしの家を飲み込んだ」という企画を聴く。本を持っている人の悩みは万国共通であることを確認した。ホッケー台(?)があるがその台の上にも下にも本が積んであるとか、妻にこれ以上は家に本を入れることまかりならんと言われて自分のオフィスが大変なことになってるとか、ドアを開閉するところのスペースは本が積めなくて大変だとか、「親が死ぬと空の家が手に入るんだよ!」みたいな極道な台詞とか、たいへん馴染深いあれこれが。ああちなみにこれは英語の企画で、通訳もまるでなしだが、けっこう話はわかった。
ただまあ、向こうの人というのはふつう、それなりの大きさの一軒家を持っているわけであり、日本みたいなアパート住まいなのに大変なことになっている、みたいな猛者がいなかったのは残念。
とはいえ、寒かったのとトイレに行きたかったのとで中座してしまったため、後にもっと凄い話があったのやもしれぬ。
てことで部屋を出てトイレで用を足したらいい時間だったので昼食を食い、ディーラーズやエキシビジョンをうろうろとした。集英社の「イルミナティ」三部作はよりによってアレをあそこまでプッシュしていて瞠目したが、いったいどれだけ売れたのやら。しかし今年はディーラーズもアートショウも驚くほど狭い。
14時からSFファン交流会企画。SFマガジンオールタイムベストを眺めつつ、その表紙の国内/海外を比較してみるというもの。 almost bilingual という企画で運良く海外の参加者がいたため、オールタイムベストの印象を聞けたのが収穫か。『ソラリス』はまったく有名じゃない、とかね。
しかしまあなんというか、国内/海外の比較にしてもなぜそのヴァージョンの表紙なのか、といったものが多かった。ソラリスなんか最初の映画版の表紙ですよ。
15時からはSFファングループ連合会議。特に議題はなかったのになんでほぼ3時間が費されるのか……。
起きたら風邪はだいぶ良くなっていた。
朝にどの企画に行くかはちと悩んだが「はじめてのワールドコンですか?」という企画に行く。日本人向けの企画のくせにパネリストはどちらも外国人というなかなかハードな企画で、しかも最初は通訳がいないという状況だったが(一人くらい日本人をつけろよ……)、まあまあ楽しかった。
あ、ちなみにわたしはワールドコンは参加経験はあるけどね。どういう話をするのかが気になったのですよ。ちなみにそこで教えられたワールドコンの極意とは、
>
海外の人でも気にせずに話しかけましょう
>
一日に食事は2回、睡眠は5時間は取りましょう
ということでした(笑)。
通訳がときどき怪しくなったので少しフォローをしたりしつつ企画は和やかに終了。ちなみにパネリストのひとりのエイミー・トムスンは『ヴァーチャル・ガール』の日本語版表紙(末弥純のアレ)がプリントされたTシャツを着てました。もうひとりはだいぶ前にワールドコンの実行委員長を勤めたというBNF。
あとは特に企画を見るでもなく、ディーラーズなどをぶらぶらしたり昼食を取ったりして、14時から翻訳者パネルを聴く。
浅倉久志、島田洋一という翻訳者に加えて、日本の作品を海外に紹介しているジーン・ヴァン・トロイヤーが語る(司会はこないだのSF評論賞を受賞した海老原豊)。海老原君の質問がちょっと広すぎる感じなのを島田さんがうまく受け、浅倉さんがそれをさらに受けて語るという構成になってなかなか楽しかったが、すごかったのはトロイヤーさんかも。かなり大胆に本文の構成を変えたり略したりけっこう凄いことをしているらしいことがわかって「それで良いのか」という空気が客席に流れていた気がするが「日本人は英米の文化をある程度知っているからそのまま訳してもいいが、逆は難しい。明治初期の翻案みたいな状況だ」といったことを客席から発言した中村融さんのフォローはうまかったか。
そのあと、ラリイ・ニーヴンのサインをぶじ『無常の月』にもらったりしたが、やっぱりうろうろしたり廊下で雑談したりであんまり企画には行かなかった。
夜は id:cataly が主催した若者宴会に空気を読まずに参加した。というかもっと年上な人がいるかと思ったが、意外にぜんぜんでけっこう気圧されたよ。若い人は年の近いあたりで仲良くするといいと思う(ということを言う年になったのだなあと思った)。
風邪を引いたのだった。
木曜日はそもそも仕事があるのでワールドコンには参加できず、といってもアルバイトは5時ころには終わってしまうのでその後に参加登録だけするか、という心積もりであったわけだが風邪引いた。
仕方ないので「風邪引いたので休みます」という連絡を入れて家でしおらしく寝ていたが、しばらく寝ていたら少し良くなったような気がしたので、午後からゆっくりと向かってみた。そんでまだぜんぜん良くない段取りの受付を済ませた。
かといって行きたい企画もなく、 Cafe Scifi+tique に行って白衣を着てだらだらしていたが、やっぱり風邪は治ってなくてだんだん辛くなってきたのでとっとと帰って寝た。
したがってオープニングも何も見ていない。