Archive for March, 2007

人生とゲーム

Posted by on Monday, 12 March, 2007

「人生が神ゲーだか糞ゲーだか知らねぇけどな、どうせお前らは『たけしの挑戦状』を夢中でやった経験とかがないのだろ」

という一見わかったような気にさせてくれる一言を思いついたのだが、ちょっとタイミングが遅いよなあ。

>
  • 人生は神ゲーだ >
  • 人生は糞ゲーだ
  • この件については、もっといろいろ真面目に考えることもできるだろうが、けっきょく「日本は平和ですね」という以上の言明は捻り出せそうにない。


    ブルース・シュナイアー『セキュリティはなぜやぶられたのか』

    Posted by on Sunday, 11 March, 2007

    に紹介してからすぐ読了してたんだが、紹介しそこねてたね。というのは、その前の記事から基本的に大きく書きなおすほどのことがなかったからではあるのだけど……。

    といいつつまず訂正。「コンピュータ・セキュリティからの援用はとくにない」と書いていたけれど、あのあとすぐに目についた。途中から折にふれて出るようになるとは考えづらいので、それまででも、自分にとって自明だったので読みとばしていただけなのだろう。

    で、この本。

    前も書いたけど、コンピュータの専門家以外の人が読むと面白い本だと思う。セキュリティ対策っていうことがいかに間違っているか、という本である。書かれたのは2003年、9・11のテロと、それに対する合衆国政府の対応が主な素材で、「機内に爪切りの持ち込みを禁じても大した効果は得られないだろう」と、既存の対策をかなり厳しく批判している。

    テロも、テロ対策も、ぼくらには身近じゃない遠いアメリカの話だが、だからといって読まなくていい本じゃない。その点を身近に感じられないとしても、この本は読む価値がある。

    よく言われるようにセキュリティは最弱点問題だと筆者は主張する。セキュリティは、いちばん弱いところが狙われ、切り崩されるのであり、ほかが最強であってもたいした意味はないのだという。

    そしてセキュリティに最も強いのが人間だと筆者は主張する。ここがほかのセキュリティ本とちがうところだ。

    筆者の主張は次のとおりだ。機械というのは、仕組みがわかってしまえば簡単に騙せるものであるという。機械的にしか反応できなければ、やがて裏をかかれる。でも人間は、機械でも気付かないような異常でも検出できる。

    筆者のもうひとつの主張は「完璧なセキュリティなどない」というものだ。これをやっていれば問題なし、という対策はない。だからけっきょくトレードオフで、導入にかかるコストと、それでうまく防げる効果とを見極めないといけない。それから、ひとつの対策が硬直化していると簡単に裏をかかれる。頻繁にレビューしなおしておかないといけないという。

    だからけっきょく人間じゃないとだめだ、っていうわけ。

    もちろん、セキュリティの最弱点に人間が位置することがある。異常警報を鳴らす仕組みがあるとき、それを対処するのが人間であるなら、敵はまずそれを狙うだろうというわけだ。些細なこと、たとえばゴミが風に飛ばされるのにセンサを検出させる。それを頻繁にやることで、「なんでもないことでも異常警報が鳴る」と思わせておけば、いざ行動を起こしても警備員の対応がにぶってしまう。人間の慣れというのは難しい問題だ。

    筆者の主張は、セキュリティの仕組みを考える人間の方のことだ。ある対策で事足れりとしてはいけないという主張だ。テロ対策のために、液体を機内に持ち込んじゃいけないっていうのはナンセンスだとわたしも思う。その対策でどんな効果が得られるのかを考えなければならない。

    そう、結論は「考えないといけない」っていうことだ。この本はそこに終始する。ある問題に対する完璧な対策を、筆者は授けてくれない。むしろ「そんな完璧な対策なんてないんだ、自分で考えなさい」という。だからこの本はとても手厳しいし、読者にもわかった気を与えない。むしろ困惑させる。

    でも、だからこれはいい本だ。


    セカンドライフというやつ

    Posted by on Friday, 9 March, 2007

    どうでもいいけど Second Life がメディアで取り上げられるようになったころの最初、 Half Life と混同してて記事も無視してました。

    >
  • http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/07/news074.html >
  • http://slashdot.jp/askslashdot/article.pl?sid=07/03/08/2023223 >
  • http://rblog-biz.japan.cnet.com/seomanage/2007/03/aa.html
  • で、いちばん面白いと思ったのはスラドの住人があれを「ゲーム」と把握していることだったり。いくつかのMMORPGを見ていても思ったが、ゲームとは何か?ということで、ひさびさにコスティキャンのゲーム論を思い出しましたよ。

    この定義を当て嵌めて考えるなら、Second Life はゲームというよりは玩具だ。ま、そういうものはすごく多いだろうが。

    そして、ゲームだと考えると「何をしたらいいのかわからない」というのは不満点になる。ゲームでないなら「遊びかたはあなた次第」となるとも言えるわけだ。

    ところで、mixiもそうだけど、こういうのは人が増えて、その人たちが楽しそうにしていれば参加者が増えていくものだろう。IT戦士の書き方だとSecond Lifeは死屍累々だそうだが、mixiだってほかのSNSだって同様の現象を抱えている(割合の問題はあるが、mixiでフェードアウトする人がそんなに少ないとも思えないんだけどねえ)。「何が面白いんだかわからん」という声だってあるでしょ。

    だからけっきょくは「仲間がいるかどうか」と、「中で自分に何ができるか」だと思うんだよね。

    mixiは日記とかがメインだけど、これは割といろんな人がやりやすい。手続が煩雑とか要求ステップ云々とか操作が大変とかと無関係に、自分でも日記くらいは一行程度だけど書けるよー、っていう人は多いだろう。自分が日記を書いて、ほかの仲間も日記を書いていたら、それだけでアクセスするモチベーションになる。「外から楽しそうに見える」という利点もある。

    Second Lifeではどういうのがそれにあたるんだろう。Tシャツをデザインするのかな? 「なんかメンドウくさそう」という気がするなあ。私は基本的に文章を書くのがそれほど苦じゃないから、そのように感じるのかもしれないけれど。

    それはそれとして「エロとギャンブル」が人気ってのは(事実ではないらしいが)面白い。とくにヴァーチャルセックスのスクリプトというのにはぐっとくる。っていうか、それなんて柾悟郎?


    そういえばレポジトリをがりっと消してしまって真っ青になった

    Posted by on Thursday, 8 March, 2007

    わたしがここんとこ作ったりしているプログラム類は、大きいのも小さいのもおおむね http://www.city5.org/prog というところで darcs レポジトリを公開しているのですが(ここにアクセスすると darcsweb という cgi 経由でレポジトリを閲覧できるモードに遷移しますが、その直下のディレクトリにレポジトリのディレクトリがあるので、たとえば lingrbots のファイルをじかに見たければ http://www.city5.org/prog/lingrbots とすれば見えます)、こないだの SKK by JavaScript のレポジトリを手元のマシンからこっちに移すとき、あれこれやってて

    うっかり rm -Rf (topdir of city5.org)/prog しちゃった♪

    orz

    ただまあ、 darcs のレポジトリは(分散バージョン管理である関係上)かなりあちこちにレポジトリコピーがあり、そこから持ってきて、バージョン情報も込みで復旧はかなり簡単に可能だったんですが、レポジトリ管理されていない小さなファイルとか、そういうやつはみんなアウツ。あーああ。

    ちなみにわたしは以前、自分のホームディレクトリで、 rm -f * ということをやるという「前科」があります。トップディレクトリはゴミみたいなファイルしか置かず、基本的には作業ディレクトリを作って作業するクセがあったのであのときは設定ファイルがぜんぶ消えたくらいで済んだんですが、あのころは pdumpfs も取っておらず(今もレポジトリは取ってなかった)、けっきょくほかのマシンをあれこれ漁って必要な設定ファイルを持ってきては編集し……いや、疲れた。

    ゴミ箱に移動するようなスクリプトに rm を置き換えた方がいいのかしらん。

    などと思った春の午後。はーやれやれ。


    sshguard

    Posted by on Thursday, 8 March, 2007

    http://opentechpress.jp/developer/article.pl?sid=07/03/08/0136242

    うーん denyhosts との違いがわからん。著者は denyhosts を知らんのだろうか。

    denyhosts は、

    >
  • cron などで定期的に実行する。ただしデーモンモードもある >
  • 適当なタイミングで(cronなら起動時、デーモンモードなら設定された時間おきに)ログファイルをぜんぶ読み込んで解析 >
  • 接続拒否には TCP wrapper を使う
  • というようになっている。記事を読むかぎりだと、この sshguard は、

    >
  • 常時起動が基本 >
  • ファイルを定期的に読み込むようなことはできないので、 tail -F する >
  • Linux の firewall (iptable) にだけ対応
  • という違いがあるようだが、このように見てみると現状では denyhosts の方がいいような気がするなあ。

    ちなみにどっちも python スクリプト。


    SKK.js をちょっと改良した

    Posted by on Wednesday, 7 March, 2007

    ひとまずおくりがな変換ができるようになった。あと、そもそもおかしかったバグをいくつか直したり。

    でまあ、テストがてらいろいろ打ってみたりするのだが、

    打ちづれえ!

    skk というとき、単純に「単文節変換」「シフトキーで変換開始を指示」というのは、正しいんだけど、skkのあの快適さというのは、もっと細かくて小さな、しかしあると嬉しい処理の積み重ねにあるんだなあと思った。

    scim-skk の完成度を高めていってたときにも似たようなことを感じたのだけど。そして、いっけん skk っぽくても、 SKK.js のいまの実装では、そういう小さな処理が弱々で使いづらいのだった。

    たとえば、「缶」という字がありますね。SKKで入力するなら、「Kan 」となる。でもじつは、たいていのSKKでは「kAn 」という入力も許している。今はこれを許していないからね。

    こういう細部を整えるのは、時間もかかるし、使ってみて思い出すことでもあるんだよなあ。なんせ普段は意識していないため、入力できなくてはじめて「なんと、SKKはこんなこともできていたのか」と意識することもしばしばです。神は細部に宿る。

    まぁ、飽きるまではしばらく改造を続けるかもしれません。とりあえずチュートリアルを実行させるまでは……。

    もうひとつ余談。Ajaxで(いや実際には JSON なんですが)外部のcgiに辞書を問い合わせるのはなんだか無駄っぽいので、 SKK-JISYO.S の内容を JavaScript に変換してロードするってのはどうだろうか。と思って変換させてみたら、思ったより大きそう。200kくらいある。ほかの全データをあわせたくらいあるので、どうしたもんだか。

    どうせそんなシビアな用途のものではないので、そんなことはしなくていいかなー。


    JavaScript で SKK

    Posted by on Tuesday, 6 March, 2007

    というのを作ってみた。もっと簡単に作れると思っていたが、週末が潰れてしまってもう火曜だというのに、こんなものである。→http://www.jmuk.org/skkjs/skk.html

    たぶん FireFox でしか動きませんが、興味があればどうぞ。

    いちおう野望としては、 web 上で SKK チュートリアルが動いて、もっとみんな気軽に試せたらいいなー的なことを考えています。でも今はまだちょっとしょぼいかも。

    ソースコード等は

    darcs get http://www.city5.org/prog/skkjs/

    でゲットしてください。

    追記: ……あっ、何か忘れてると思ったら、送り仮名変換の機能を入れていない。まだぜんぜんだねえ。とほほ。


    『世界樹の迷宮』をやってます

    Posted by on Tuesday, 6 March, 2007

    そういえば、『世界樹の迷宮』をちまちまとやっているんですが(おかげであんまり本が読めなくてねえ)、はてなグループを発見したので、そっちにときどき日記を書いてます。興味があればどうぞ。

    いや、ほんとに淡々と進めているだけなんで恐縮ですが。しかも、そのわりにあんまり進んでいない。

    あっ、いい機会だから書いておくと、『世界樹の迷宮』はSFじゃないよ! それからめちゃくちゃ面白いよ!


    SFファンはライトノベルを読んじゃいかんらしい。理由はむかし、高千穂遥がガンダムを貶したから

    Posted by on Tuesday, 6 March, 2007
    >
  • http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20070224/p1 >
  • http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20070301/p2 >
  • http://d.hatena.ne.jp/FXMC/20070305/p1
  • 「SFファン」というのは、すべてにおいて「SFであるか・ないか」に拘り、SFでない=ダメという価値観を有している人間、ということなのだろうか。そんなやつおるのか。

    たとえば、私はSFは好きだし、このサイトでSFを多数紹介しているし、SFコンベンションの運営に関わっているし、SFマガジンに寄稿したこともあるけれど、わたしは「SFファン」じゃないってことですかね。だって、ライトノベルだって好きだし。文学だって読むし。アニメ見るし。特撮見るし。ゲームやるし。それがどうしたっていうんだ。

    確かにSFじゃないライトノベルがあるよ。うん、「それはSFではない」。でも、それと作品の評価はべつだ。そして、そんなところに拘っている人間なんて、本当はいやしないのだ。この人のいう「SF業界」なんてのはない。ああいや、あるいは昔はあったのかもしれない。でも今はもう滅んでしまっている。その通り。

    じゃあ、この人はいったい誰を攻撃しているんだろうか。ゾンビねえ。「幽霊の正体みたり枯尾花」ってやつですかね。

    ともかく、「それはオレじゃねえ!」ってSFファンとして思ったので言ってみました。

    ところでひとつ疑問があるのだけど。最近のライトノベルは、いわゆる一般文芸、つまり純文学とかエンタメとかにだいぶ注目されているように感じる。もちろん昔にも、そういう例はあったけれども、最近はその傾向が強まっているようだ。有川浩なんかが『本の雑誌』で高い評価を得たりとかね。それこそ、「あとから成果だけ掠めとっている」という点ではSFと同じかよりひどいように見えるんだけど。つまり、大森望が褒めるのはダメだが北上二郎とか豊崎由美が褒めるのはアリっていうことなんでしょうか。その線引きが私にはよくわからん。

    まあ「SF業界」と同じく「文壇」というのも滅んでいて、あの辺の人たちもゾンビ扱いなのかもしれないけど。


    amazon.co.jpの情報管理がなってない件について

    Posted by on Friday, 2 March, 2007

    SFMで海外SF情報紹介とかをやってる細井さんがこないだ見せてくれたアンソロジーを買おうかと思いたって、少し前に amazon.co.jp を見たら、なぜか「予約可」という状態になっていた。「発売日」は3月1日らしい。いやでも、それ、2月に出た本だし、もう買ってる人がいるんですが……。

    おかしいなあと思いつつ、そのまま「予約」したら、「発売日」になってからこの連絡ですよ。

    >

    誠に申し訳ありませんが、以下の商品の発売日が変更となりました。 >

    Lou Anders (編集) "Fast Forward: Future Fiction from the Cutting Edge" >

    現在、この商品は発売準備が進められている状況でございます。お客様のご注文は、商品の発売までこのまま継続させていただきます。この商品が入荷された時点で、Amazon.co.jpサイトの「アカウントサービス」に表示された商品の注文内容が「近日発売」から最新の在庫情報へと更新されますので、ご参照ください。(http://www.amazon.co.jp/your-account)

    バカなこと言いなさんな。だいたい書誌情報には、

    >

    出版社: Pyr (2007/02)

    と出版月が書いてあるだろうに……。

    これまでも変な在庫管理については体験済だけど、今回みたいなケースは初めてだ。しかもあとで聞いたら細井さん自身、amazon.co.jpから買ったらしい。なんでいったん発売された本が未発売になるんだよ!

    でまあしかし、amazon.co.jpに連絡しても無駄な時間を費やすだけなので、amazon.comから買うことにした。送料が馬鹿にならんが、comの方が値引き率がいいし、ほかにもいっしょに洋書を買えば、まぁこんなもんであろう(敵の策略に乗せられている感はあるが)。ああアホらし。