>reddit経由で
>http://deztec.jp/design/06/12/21_literacy.html
> を読んだ。カナダの保険会社が、交通事故を起こしやさの星座によるランキングというのを調査公開した件について、微妙な議論になっているようだ。
>
>先に是非についてだけ書くならば、私も、こんなのは検証するにも値しないヨタ話だろうと思っている。
>
>で、あくまで個人的な直感だが、星座と性格のあいだの相関関係は血液型よりはずっとありそうだと思っている。星座というより誕生月、ないしは季節気候の類いは幼少期の体験には大きな差となり、基本的な性格づけには差になるんじゃないかという気がするということで、これは伝聞だからよく知らないのだけれど、それはそれで研究がされている分野であるらしい。
>
>その傾向があるとしてどれくらいの大きさなのかという問題もあるんだが、仮にそのような主張を受け入れるのだとすると、気候が近い=隣接する星座期間の者も似たような性格を帯びる傾向が高いため、ランキングはそのような傾向になることが示唆される。けど、見るとあんまりそういうのは見えないんだよね。各星座ごとに一言の性格コメントとかがあって、「あーこりゃ仕方ねぇな」となるわけです。ただし、ここで棄却されるのは、カナダのなんとかいう会社が出したしょぼい結果であって、星座と性格との相関関係そのものではない可能性もある、ということは考えないといけない。
>
>さて、この件に言及しようと思ったのは、そのようなことを書きたかったということ以上に、菊池さんの例の「視点・論点」について、なんとなく思うことがあるからだ。
>
>あの番組はずいぶんと広い範囲に影響を与えたようだった。TVはすごいと正直に思った。だがちょっと待て、とも思うのである。
>
>ニセ科学の問題に気付くときにうっかりしがちなのは、「ニセ科学」と「真正科学」との二分法に陥ってしまうことだ。きくちさんの例の番組でも、「実に小気味よく」ニセ科学と科学を切り分けてくれている。しかし、本当の科学とニセ科学のあいだには実に広大なグレーゾーンが広がっているのであって、例の番組で取り上げられたのはあくまでも「真っ黒」な例だけなのだ。「どう見ても誰がどう叩いてもちゃんと科学」なものでないのが「ニセ科学」なのではないし、逆に言えば、「どう見てもニセ科学」なものでないなら真正の科学なわけではない。
>
>世の中はそう簡単ではない。その簡単でないところをきちんと見極めるのが合理的思考なのであり、我々はその合理的思考を大切にするべきなのである、ってまあ、あの番組からは自明に導かれる結論なんですが、本当にそう考えている人がいるかな、というのがちょっと不安なので書いてみた。ちなみに、菊池さん自身はその問題も自覚していて(たとえば
>「科学とニセ科学」レジュメ(ver.2)
>
の「考えるべきことなど雑感」の1など)、あの番組は、あくまでも10分という枠内で述べたものだということを考えないといけない。ちなみに(このページの読者には少ないだろうけど)、あの番組で菊池さんを初めて知った人には、
>日本物理学会での発表資料(PDF)
>が個人的にはわりとオススメ。
>
>というわけで、グレーゾーンがあるんであって、「星座と性格の相関関係」については一般的にはグレーゾーンだね、というのがわたしの認識。でも、はじめに書いたけどこのカナダの調査はかなり真っ黒で、ことさら取り上げて検討する必要性は感じないよなーと思いました。
>
>
>http://d.hatena.ne.jp/yoriyuki/20061228/p1
> 基本的には同意。「基本的には」というのは、言われるようなことがたとえば英語の wikipedia などでどれくらいやられているかとかを知らないから。それから、これまた感覚的ではあるけれども、
>
>
>日本語版Wikipediaの文体全体がそもそも知的な訓練を経た人物が書いたものとは思えないように感じる
>
>
>というところにも同意(こちらも、英語版のは英語の文章でそれが判断できるほど習熟していないですが)。適切な資料を適切に引くことや、いろんな部分に目配りの効いた文章などもそういうことでしょう。
>
>わたしが長々とコメントを書いた点について、池田氏が有効な代替案を挙げていないという不満だと思われたのだとすればそれはわたしの不徳のいたすところで、実際は最初の一文に意図が込められていました。
>
>つまるところ、本国でもウィキペディアの貢献者の大部分は匿名だという主張があったりするわけです(もちろん、そうではないという主張もある)。であれば、「アメリカでは大部分のブロガーが実名で活動している」ということや、「匿名文化」なんていうのは何ら根拠にはなりはしないし、「2ちゃんねる化」というのもキャッチーだけどよくわからない言葉になっている気がするのです。実際に検証するには単純にウィキペディアへの貢献者を調べるべきでしょう。
>
>もちろんそうした調査なしに発言してはいけないということはないと思うんですが、わざわざ実名の活動がどうの、というのを引き合いに出していくところから、なんとなく、全体の論調として「どうしても匿名/実名にもっていきたい」ような雰囲気を感じたのでした。
>
>匿名かどうかということと、チェック機構の存在はかならずしも対応していないでしょう。たとえば、貢献者は匿名のまま編集者が固定的なIDを持って査読や編集を代行するという体制も可能性としてはありえます。それはウィキペディアではないように思いますが、それはそれで興味深い試みかも。
>
>けっきょく日本語版ウィキペディアがたいして成功を収めていないのは、うまく貢献者を集められなかったことが問題だろうと思っています。優れた貢献ができる人材がいないわけではなく、そういった人間が貢献をしたくなるような環境を整えられなかったという。
>
>「2ちゃんねる化」という表現は感覚的にはわかる話で、それほど大きな貢献を為しうるわけではない人材が非常に膨大にあわさって、日本語版ウィキペディアというのは構成されているような印象をわたしは持っています。もちろん、なかには優れた貢献もあって、なかには優れた記事もある。それは2ちゃんねるが「便所の落書き」と蔑まれながらも「中には良いものもある」というフォローをされるのと似た構造です。しかし、それは2ちゃんねるに代表される「匿名文化」であるのか? というと、それは似ていないと思う。似ているのは♪ひとりひとりは小さいけれどひとつになればごらん無敵だ というような感覚を個々人が持っていることなのかなぁと(MOJOのフシでお歌いください)。
>
>ところで、基本的に質が低いページばかりのところでは「これくらいなら自分でも」「これがありならこれも」という具合に不誠実なページが増え、逆に全体的な質が高い状態が維持されているために書き込むのにもそれなりの覚悟を要求する、というフィードバックが働くと考えられるかも。こういう割れ窓理論もあまり好きではないのだけれど。
>
>あ、池田氏の記事は読んだんですが、そのコメントまではぜんぶは読んでいないので、似たような指摘をしている人がほかにいるかもわかりませんね。
>
>追記: アップロードしたのを忘れてですます調に書き直したついでに全体的な構成をちびっとなおしてしまったので更新されています。でも主旨は変わっていないはず。
>
>でもだんだん自分の主張が捻れているような気もしてきた。
>
>Lispは滅びぬ、何度でも蘇えるさ。でもそれに応えてシータは言いました。
>
>
>今、Lisp がなぜ滅びたのか、私よく分るの。シリコンの谷の歌にあるもの。
>
>
>“CPU アーキテクチャに根をおろし、メモリと共に生きよう。
>
>
>スタックと共に夜を越え、OS とともにキャッシュミスを謳おう。”
>
>
>どんなに素晴らしい理想を持っても、
>
>
>たくさんのかわいそうなマクロをあやつっても、低層から離れては生きられないのよ!
>
>
>(
>http://alohakun.blog7.fc2.com/blog-entry-545.html
> から手抜きの改造)
>
>
>
>うーん、キャッシュミスを歌っちゃダメだよな(笑)。
>
>高レベルすぎるプログラミング言語は低層のややこしいことを考慮しなくてよいように考えがちなんだけど、そして通常はそうなんだけど、けっきょくどこかでプログラミング言語というのは機械語になる。その支えがあってこそ天空に在る(ように見える)のですね。
>
>Lisp が使われずにいるのは、 Lisp の人はそういうことをまったく考えてないで天空にぷかぷか浮いているんじゃないか、という誤解なんじゃないかな。 Lisp が遅いという話も、つまりそういうことだよね。そんなことはぜんぜんなくて、むしろ想像以上に Lisper ってパフォーマンスを考えていると思うんですけどね。
>
>でも Lisp が人類の夢っていうのはなんかイヤだなぁ。
>
>
>あ、かぶった
>。
>
>
>http://q.hatena.ne.jp/1166915399
>
プログラミング言語の「強さ」ってのはスケーラビリティの尺度だったのか? その尺度で最強なのは Lisp なのか? 違う尺度で考えたとして最強なのは Lisp なのか? プログラミング言語というのは最強のものが選ばれるようなモノなのか? というあたりかな。
>
>RHG読書会はけっきょく行かなかったんですが(ヒマになったので行けたんだけどね)、そのあと各方面からいろいろ聞いたはなしを総合して、手元のspidermonkey とかで遊んでみた。のだが、なるほどこれはすごい。
>
>js> "1"+1
11
js> +"1"+1
2
js> "1"-1
0
>
>うーん。ようするに、+演算子は数値の加算にも文字列の結合にも用いられるのと、 awk/perl 流の文字列から数値への暗黙の型変換が組み合わさった結果として、なんだかおかしなことになるぞと。ふむふむ。
>
>ところで、
>
>js> +"1"+1+""
2
js> +"1"+(1+"")
11
>
>というのは結合法則を満たしていないように見えるのでたいへん気持ち悪いんですが。
>
>perl でも似たような罠があるように見えるかもしれないけれど、 perl では文字列の結合には . 演算子を使うから、こういう問題はおきない。やっかいなのはあくまでも、「文字列加算も+で」「文字列も暗黙に数値に」という2つの組み合わせの妙にあるからね。
>
>モーニング読んでないおかげで不覚にも知らなかったのだが、こないだ上中下で復刻された折に yama-gat さんに勧められて読んでみたらこれがめちゃくちゃ面白かった。こないだついに下が出て堂々の完結。
>
>タイトルの「ぶっせん」とは仏教専門学校のこと。とある街で貧乏をかこっていた「仏物専寺」の僧侶が、仏教の専門学校を設立、その授業料で一儲けをたくらむ。一方、その街にはことあるごとに対立していた「金々腹寺」というのがあって、これが面白くない。なぜなら、仏物専寺はいまにもつぶれそうで、つぶれた跡地に道路を敷設することが計画されていたから。そこでスパイとして、正助という者を入学させることを目論む。
>
>というのが基本設定だけど、こういう基本設定は、まあひとまず忘れてよろしい。この専門学校に集ったボンクラたちの、なんとも言えない愉快な共同生活がこのまんがのキモ。ちなみに上記の正助は入学前にスパイであることがバレます。
>
>登場人物各員の配置や、エピソードでの消化のさせかたが上手くて、どの回もとっても面白い。なかでも「中」巻の最初を飾った尾行に次ぐ尾行のエピソード(39話)などは秀逸。こういう、ピタリ決まるオチに向けて収束していく各話の愉快さがとってもいい。一種の群像劇ではないかと思うが、大きなうねりのようなものはあまりなく、しかしひっそりと、物語は結末に向けて動いていく。最後はちょっとじーんとしてしまったよ。ちょっとね。
>
>お勧めです。
>
>
む、amazonに下巻がまだない。とほー。
>
>オレンジニュース経由で
>Wirble: Tab-Completion and Syntax Coloring for irb
>
という記事を知って reddit に投稿したのだけど、今度は MYCOM が後追いの日本語記事。→
>http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/12/22/wirble/
>
>
>前者はさいわいなことにそこそこ好評みたいなんだが、どーも不思議。「タブ補完」という単語がずいぶん強調されている気がするんだけど、それってこんなものを使わなくても irb/completion で出来るよね? だから Wirble というツールでは色をつけるというのがポイントで、補完はオマケみたいなもんだと思うんですよ。もともとオンに出来ていた設定をついでにオンにしてるだけです。
>
>や、単純に色がつくということに感心しているんならいいんですけれど、補完とかの機能が案外と知られていないのだとするとちと悲しい。 .irbrc に require ‘irb/completion’ しておくというのは Ruby のたしなみのひとつだと思うんですが、そういえばあんまり誰も書いてないことだし、入門書には載っていないし(載るような内容でもない)、どこで知るかというと疑問だし。
>
>おれが知ったのも何年か前のまつもとさんの日記で、でもそのときに感動してたら某氏は「え!? 知らなかったの?」という反応だったので、その時点でとっくに常識だったらしい。
>
>
>http://www.rubyist.net/~matz/20030815.html#p04
>これだ。2003年。もう Ruby を知って何年も経過してたので、ほんとうにやってみたときには感動しましたよ。
>
>STM というのはここでは、 Software Transactional Memory の略称です。DBMSのトランザクションのように共有メモリにアクセスする仕組みを提供することで、ロックなしに並列プログラミングをするための(狭義には Haskell の)仕組みです。という紹介をきのう、
>はてな Haskell グループに書きました
>。
>
>それで、 STM という表現とロックフリーアルゴリズムというパラダイムの関係がよくわかってないんですが、似たよーなものということでいいのかな。 STMが単なる実装の名前でしかないのであれば話ははやいんですが、
>wikipedia
> とかを見るとそうでもないみたいなので。
>
>でまあ、つらつらと眺めるに、 STM において本質的なのは「トランザクション」だということですね。アトミックにメモリアクセスができるかのように、つまり途中でほかのスレッドが変な処理を挟んだりしないかのように、動作することが求められ、またアボートできたり終了した時点でメモリへコミットされるようなもの。一方でその実現方式としてふつうはロックフリーにやりますよということで、 STM の方が概念的なもので、ロックフリーは実装パラダイムという違いなのかな。どうも STM の論文を読むとロックフリーであることが強調されているのでごっちゃになっていた。
>
>というわけで、 Binary 2.0 conference での方がしゃべっていたようなメモリバリアとかいう低レベルな話はもちろん重要なんですが、 Haskell (というかGHC)にはすでに言語処理系の機能として、ロックフリーな機構を持っているという話でした。
>
>なんか日記に書いたからか知らないけど、ちょっと活性化したようだ。たぶん数人だと思うんで、それで活性化するほど小規模なのもなんだかナサケないような気もするけど、それはそれで事実なのであるからそれでよいのであって、動きが活発になるのは基本的には楽しく嬉しいよかったよかった。
>
>ところで、 reddit はいちおう「ソーシャルニュース」ということになっているけど、プラスマイナスの投票をするときいちばん悩むのは、ミョーに古い記事である。その記事がとっくの昔に既読だったりするとなお悩む。
>
>「たしかにいい記事だけど今更これはないんじゃね?」という気がする一方で、面白い記事の再発見・再評価ならそれも良いような気もするし、ついでに自分が未読であればそれは嬉しい。うーん……。
>
>というわけでけっきょく投票しないんですけれど。まあ、パスするという選択肢があるのは良いことだ。
>
>いってきた。おおむねどれも面白い話だった。 getcontext の話がいちばん面白く、ためになったかな。いや、バグ出ししても反応がないというところとか。
>
>ライトニングトークの、 Wii リモコンで PS3 を動かすのがかっこよかった。
>
>ところでオライリーの物販が来ていて、本を買うとTシャツがついてくるという。Tシャツ単品でも買えるみたいだけど、本の場合にはついでにタンブラーだのバッグだのがついてくるらしい。欲しい。
>
>というわけでいろいろな要素を吟味した結果として、けっきょく一番安い『GDBハンドブック』を買った。なんか金額のバランスを考えるといろいろおかしい気がしてきたが、あまり気にしないことにする。
>
>物欲ついでに、帰り掛けに渋谷ブックファーストに寄り、『アイアン・サンライズ』を購入したついでにようやく『夜は短し歩けよ乙女 刊行記念 森見登美彦氏応援ペーパー』ゲットに成功する。よき日であった。
>
>というわけで b2con だが詳細なレポートはきっとみんなが上げるんだろうし、興味がある人は IRC に常駐したり中継を見たりしているだろうからこんなところで。
>