読書 | 乾くるみ『リピート』

This entry was posted by on Saturday, 30 October, 2004
>ケン・グリムウッドの『リプレイ』への返歌です。といっても、『リプレイ』を読んでなければ楽しめないということはなく、既読だからといってにやりとする場面もまったくなし。 > >『リプレイ』は傑作だと思いますが、読んでいて誰しも疑問を抱くと思います。それは主に次の2つでしょう。 > > >そんなにちゃんと覚えられるものか? > > > >覚えていたからってだけでそんなにうまく行くのか? > > > > >『リプレイ』と同じネタをやるんだったら、すくなくともこの2つの問題はクリアしてほしいわけです。で、この本はそこのところをクリアしてみました、というストーリーだと言えるでしょう。 > >粗筋はこんなかんじ。 >
> >風間と名乗る男に集められた縁もゆかりもない9人の男女が、意識だけを過去に戻してやりなおすという設定。ところが、未来も知って順風満帆なはずの彼らに、一人また一人と死が訪れる。ある者は自殺。ある者は殺人。互いに全く共通点がないために世間的には誰も疑わない。何者かがリピーターを殺して回ってるのだろうか? > > >といってもまともな意味でのミステリを期待すると肩すかしをくうでしょう。ついでに言うと、キャラにはかけらも魅力はありません。どちらかといえば思考実験の趣きが強いと言えるでしょう。しかし、その面白さは抜群で、上に述べた問題をクリアしつつ、様々な状況を描いて見せています。 > >や、面白かった。 >

Comments are closed.