あなたが Linux を使うべきではない10の理由

This entry was posted by on Friday, 5 May, 2006
> >http://www.mirai-city.org/blog/archives/2006/05/linux10.php >。ふむ。では PC-UNIX 使いとして10個ほど挙げてみよう。上の「Macを使うべきでない理由」でもかなりそのまんまという話があるけれども。 > > >LinuxはUNIXではない > > >これは大きい。よくある UNIX のアナロジーが通用しないことがある。ところで GNU は GNU’s Not Unix の再帰的略であることはよく知られているが、 Linux カーネルじたいは GNU とは無関係に開発されている。ただ、ふつうの Linux distro が利用するツール群(GNU coreutils等)が GNU 製だということ。ところがこの GNU ツール群の使い勝手は UNIX の思想とはいささか異なったものになっていて、 UNIX に慣れていると少し使いづらい。本を読んでもwebを見ても情報が錯綜していてわかりづらい。 > > >Linuxはsecureである、という幻想 > > >どんな OS でも当たり前だが secure であるのはセキュリティパッチを充てていっている環境だけである。特に Linux では、カーネルまわりの問題だけでなく、様々なサービスを立ち上げているだけで複合的なセキュリティホールを晒してしまっているというケースもある。あなたは、自分のPCに入っている全てのソフトウェアの提供する全てのサービスについて理解していて、それぞれどれにどのような危険がどれくらいあるかということを把握しているか? していないのであれば、 Linux を使うべきではない。危険だ。 Windows なら、ひとまずベンダの提供するパッチを充てて、アンチウィルスソフトを起動しておくだけで、ある程度の安心感は担保できる。 > >また、 Windows では当然のようにある「パッチの署名を検証する」機能もないようなものはけっこうある。 > > >Linuxのプログラム環境は特定用途だけである > > >たしかに Linux で開発し、 Linux で動かすなら Linux は最適の環境である。が、そんなことはどんな OS でもあたりまえのことだ。特定の機器を使いたいときなど、ベンダのサポートがあるのはふつう Windows である。「ないなら作ればいいじゃない」とかいう寝言が通用するのが Linux の世界だ。 > > >Linuxは良いweb制作環境ではない > > >Linux ユーザがIEを嫌う本当の理由は、利用者が多いくせにその挙動を手元で確認できないからだ。 IE と Gecko エンジンは CSS の解釈ひとつを巡っても相違点があり、互換性のあるものを作ることはできない。したがって、 Linux のソフトウェアで表示させてこれでよし、としておくと、一般ユーザからはぜんぜん見栄えが違って苦情が来ることがある。けっきょく残された選択肢は、 Windows マシンも購入してレイアウトをいちいち確認するか、諦めてどちらでも大差ないシンプルなレイアウトを採用するかである。凝ったデザインにさよならして、今日から君も地味な見た目で頑張ろう。 > > >Linuxにはsoftwareがたくさんありすぎる > > >Linux には同じ分野に属するソフトがとにかくたくさんある。多すぎるから中にはいいソフトもあるが、よくないソフトも死ぬほどたくさんある。何がいいかは人によって好きずきであるから選択肢だけは用意しておこう、というのがフリーソフトウェアの文化であるようだ。おかげでこの世界には Yet Another を冠するソフトウェアがたいへん多い。何を選べばいいか、ということは必ずしも自明ではなく、何が定番なのかすらきちんとアンテナを張っておかないと理解できない。また、まだまだ使いものになるというレベルではないソフトしかないジャンルというのもある。 GIMP は優れているとしても、たとえばドローツールでは dia を使えばいいのか、 sodipodi か、 tgif も歴史があるぞ、 skencil はどうした、 inkscape もいいっていうよね、といった具合でそれぞれ一長一短だったりする。それから DTP なんていうものはないので使うべからず。動画編集?無理無理。そうした状況でもいいならどうぞご自由に。 > > >Linuxのフォントまわりはしんどい > > >フォントは本当に大変だ。今こそ IPA フォントがかなり便利に使えるようになっているが、少し前は本当に大変だった。一時期は sazanami フォントしかなく、きちんと表示できているから文句を言う筋合はないとはいえ、お世辞にも綺麗とは言えない環境だった。今でもフォントを強調表示させるだけでも一苦労だし、何よりフォントまわりの技術は本当にいろいろあってそれぞれ歴史を持っている。これについても web を漁ればいいというものではなく、ひとつ前の項目とも重なるが、選択肢だけがあって選ぶべき基準や相互の関係などは相当に調べないとわからない。また、本を買って読むとこれが情報が古くて今では役に立たなかったりする。 > > >LinuxのGUI環境は最悪だ > > >何が困るといって、UIがぜんぜん統一されていないことが問題で、何をどうしたら何が起こるのか、あることをやりたいのにはどうすればいいか、またそれはどこをどう調べればいいか、ということは容易には調べられない。設定ファイル文法がまたソフトウェアごとに細かく違っていちいち覚えないと使いこなせなかったりするのも冗談みたいな本当の話である。また、細かいキーバインドもソフトごとにかなり勝手気儘に設定されていて共通理解なんてまったくないから、直感的な利用なんてのは不可能である。 > > >Linuxはダサい > > >これはいいかげん認めた方がいい。コマンドラインでコマンドをいちいち打込むのもいまいちこなれたことではないし、古くさいうえに使いづらいエディタについてちまちまと設定ファイルを編集して「こんなに使いやすくなった!」と自己満足に浸るのも端から見たらただのマゾヒストである。 > > >Linuxは外部機器の対応状況が弱い > > >新しいPCを買ってきたが使えないかもしれない、なんてことがあったらふつうの人は激怒すると思うが、 Linux では十二分にありうることである。昔は相当に大変でかなり詳細な事前調査が必要だったが、今ではそれなりになんとかなっている。といってもそれなりはそれなりでしかなく、だめなときにはぜんぜんだめである。特に外部機器、 PDA や iPodの利用。あるいはノートPCへのインストール。USB接続機器。プリンタ。この辺はほんとうに博打だ。 iPod が使えるといっても「使えることは使えますよ」というレベルで、 Mac のような統一感は微塵もない。「対応されてないなら作ればいいじゃない」とかいう寝言が(略) > > >Linuxは自助努力を必要とする文化である > > >Linux にはフリーソフトウェアの文化が息づいているが、その文化に入りこむのは(特に初心者にとって)楽なことではない。なぜなら、わからないことは自分で調べるのがこのコミュニティの基本だからである。嘘だと思うならば、 2ch の UNIX 板に行き、適当なスレを眺めてみよう。質問のポストがあると、きまって「調べてから聞け」とかいった類の反応が返ってくるはずである。自分で調べて調べて調べまくり、本を買って調査し、歴史的経緯を考慮に入れ、それでもやっぱりわからないところについて、しかも的を射た質問をするときにだけ、コミュニティはちゃんとした答えを返してくれる。自助努力を持たないユーザには、 Linux を使うことはできない。 > >見ながら書いたけど完全に同じ理由にはできなかったな。念のために行っておくと、おれは PC-UNIX 環境がないと生活できないくらい依存しまくりな人間でありますのでお忘れなく。 >

Comments are closed.