こんなのも読んでしまった(笑)。タイトルからしてアホっぽいが、表4の粗筋によれば、
健気でチャーミング、でもちょっと傷つきやすいチューリングは女の子型人工知能。ネットワーク上のあらゆるデータにアクセス可能な彼女は、顧客の検索を手助けするリサーチャーとして大人気だ。だがある日、彼女を作ったプログラマーのザックが突如失踪する。彼に密かな恋心を抱くチューリングは名作ミステリを読み読み探偵術を覚え、彼の行方を追いはじめるが……人気作家の新シリーズ第1弾。アガサ賞最優秀長編作品。
ってちょっとまて、いま写してて気付いたがコレやっぱシリーズなんだ? しかもハヤカワは続刊を出す気マンマンなんだ?
さて、この粗筋を読んでバカSFないしはバカミスを期待した皆さんは手をちょっと止めてほしい。別にバカじゃないからこれ。
主人公が人工知能だという設定と、それにともなう描写について、SFファンなら誰でも読むうちに自然発生的にいくらでも沸いてくる疑問にことごとく答えないのは、本書がSFではなくて普通のミステリであるということを理解して、気にしないようにしよう。そもそもこんなスゲー人工知能ができるのはいつの時代なのかとか、こんな人工知能いたらヤバくね?とか、社会はどう変わっちゃうんだろうとか、そういうことを気にしていてはいけない。SFじゃないんだし。
まあそれはいいのです。主人公が人工知能だという設定は、明朗快活な女の子、しかしアームチェア・ディテクティブ、という設定方針のためにあって、ただそのために奉仕されていて、そうであると了解すれば基本的にはどうでもいい。
ただ、それにしても話がつまらないのはどうにかしてほしかったのでした。-2
そうそう、主人公の名前はチューリング・ホッパーというのですが、チューリングはともかくホッパーって誰、と思ったらグレース・ホッパーだったというのはちょっと驚きました。グレース・ホッパーってアメリカではそれなりに知られていたりするのか(日本ではあんまり知られてないよね)。